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東洋大学文学部伝統文化講座「王朝文学と歌舞伎舞踊~“須磨”を舞台とした物語の真相を探る~」を開催

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東洋大学文学部伝統文化講座「王朝文学と歌舞伎舞踊~“須磨”を舞台とした物語の真相を探る~」を開催

平成27(2015)年11月14日(土)午後2時45分より、白山キャンパス井上円了ホールにて東洋大学文学部伝統文化講座「王朝文学と歌舞伎舞踊~“須磨”を舞台とした物語の真相を探る~」が開催されました。歌舞伎舞踊を取り上げた本講座は今年で4回目となり、第一部が、河地修文学部教授による「流浪の地 “須磨” ~在原業平・行平と光源氏の物語~」と題した講演、そして、第二部では初回よりご協力いただいている日本舞踊の花柳京氏のご指導で、長唄「汐汲」の実演が行われました。

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第一部の講演では、まず今回実演を行う長唄「汐汲」の題材となった「松風村雨伝説」の舞台である須磨が「塩焼き」の土地であったこと、そして、「松風村雨伝説」の主人公である在原行平が籠居した土地であったことが紹介されました。続いて、王朝文学の『源氏物語』『伊勢物語』に描かれている高貴な血筋の主人公が都から離れる話、行平が須磨で寵愛した松風村雨が姉妹であり『伊勢物語』初段で在原業平が求婚したのも姉妹であったこと、『伊勢物語』から行平・業平兄弟の絆の強さがわかる話、最後に行平の須磨籠居に関しては、その真相に、業平と二条后高子との恋があるのではないかとする考察が示されました。

第二部では、実演に先立ち花柳京氏によって長唄「汐汲」で使われる小道具を中心に演目の解説が行われました。今回は、実演で使われる小道具を一つずつ丁寧にご紹介いただきました。そして、小道具の解説に引き続き、花柳京氏と河地教授で対談が行われました。

演目解説の後、長唄の杵屋勝乃夫社中・囃子の望月太左衛社中の皆様の演奏で、花柳京社中の花柳輔幸奈氏の踊りで、長唄「汐汲」の実演が行われました。会場に柝の音、太鼓で表現される波音が響き、幕が上がりました。須磨の情景が思い浮かぶ置唄のあと、烏帽子と狩衣(長絹)を付け汐汲の桶を担いだ踊り手が現れました。汐を汲む踊り、中啓と呼ばれる扇子を使った踊り、烏帽子と狩衣を取り手拭を使ったしっとりとした踊り、そして衣装が変わり三蓋傘と呼ばれる長い傘を使ったリズミカルな踊りがあり、最後は再び中啓を使った重みのある踊りで幕となりました。

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今回は江戸時代に作られた歌舞伎舞踊の「汐汲」の実演を、古来の日本文学との繋りを感じながら鑑賞する貴重な機会となり、実演後、会場には大きな拍手が鳴り響きました。また、花柳京氏にご指導いただく歌舞伎舞踊の講座は今回が最後となり、同氏より感謝の言葉が述べられました。

第二部の出演者(敬称略)は、解説:花柳京、立方:花柳輔幸奈、長唄:杵屋勝乃夫社中(杵屋勝乃夫、杵屋勝里乃、杵屋勝壽、杵屋勝くに緒)、囃子:望月太左衛社中(望月太左衛、望月太左博己、望月太左乃、望月輝美輔)、後見:花柳寿美蔵、助手:花柳京かな。

また、本公演の企画立案、運営、資料制作、ポスターデザインは、本学通信教育課程卒業生の石澤伯子氏。さらに、須磨現地調査、講演準備では、王朝文学文化研究会の協力を得ました。

聴講者数は、本学学生・卒業生、近隣および一般の方々など、計430名。