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【著作紹介】外国人の子ども白書

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外国人の子ども白書著者:南野 奈津子 (ライフデザイン学部生活支援学科 教授) 【共編】
出版社: 明石書店
出版年:2017年4月発行 
価格:2,500円+税
ISBN: 9784750344959
所蔵館:白山、朝霞

内容現代日本における「外国につながる子ども」の現状と支援の課題が一冊でわかる画期的な白書。人権、福祉、教育、文化(言語)、家族、滞在条件などの観点から、外国人の子どもの現状を正確に把握、データおよび支援現場の報告からそのリアルな姿が見えてくる。


明石書店の紹介ページ

 

教員メッセージ

 何らかの特徴がある、あるいは文化背景が違うことで教育や福祉においてハンディを抱える子どもが実は日本にも多くいること、そしてそうした子どもや家族の実情はどのくらい理解されているでしょうか。

現在、日本では難民、無国籍児、日本と母国を移動する子どもなど、多様な背景をもつ子どもが生活を営み、様々な壁に直面したり、課題を抱えたりしている実態があります。

『外国人の子ども白書』は、外国人の子ども達の実態を乳児期から思春期までの中で起きる課題、福祉や教育現場での実情、非行少年や無国籍児童の問題などを多くのデータや報告により明らかにしており、外国人の子ども達がどのような状況にあり、どのような困難に直面するのかが1冊に凝縮されています。

一つ一つのテーマについてテータとともに簡潔に示されているため、知識の有無にかかわらず広く学部生、大学院生、一般の方々が現状を理解しやすい書籍になっています。

この本では73名の日本人、外国人の執筆者が参加しており、最新のデータ、リアルな事例や当事者の率直な声も含む書籍になりました。
外国人の子どもに関連する課題として難民、無国籍、いじめ、ヘイトスピーチの問題も扱っており、「国際社会において自慢できるとはいい難い日本社会の一面」について考えさせられることも多い執筆・編集作業となりました。

ぜひ手に取っていただき、実態に触れていただければ嬉しく思います

目次


外国人の子どもたちの現在――なぜ「外国人の子ども白書」なのか
第1章 外国人と外国につながる子どもたちのいま
01 外国人の子どもとは
02 外国人と外国につながる子どものいま――そのさまざまな姿
03 日本で生まれ育つ外国人の子どもたち
04 在日コリアンの子どもたち
05 中国人の子どもたち
06 ブラジル人の子どもたち
07 フィリピン人の子どもたち
08 インドシナ難民の子どもの過去・現在
09 難民の子どもへの支援
10 アメラジアンの現在
特別寄稿 日本における外国人――戦後史と現在
コラム 多文化社会の小さな種

第2章 子どもにとっての移動の経験
01 未知の地への突然の移動
02 日本語が全く分からない子どもがどう迎えられたか
03 異文化接触と自尊感情――少年期の危機をどう乗り越えるか
04 頻繁な移動が生む学習の不連続、アイデンティティの不安
コラム 生きるということ

第3章 家族生活のなかの子ども
01 出産、育児とその支援――乳児期の課題
02 乳幼児に関わる課題――保育所を中心として
03 移動、親の長時間就労と親子関係の変化
04 子どもの教育に親はどう関わるか
05 家庭における言語の選択
06 2つの言語習得における周囲の役割――「通訳する子ども」から考える(現場からのレポート)
07 発達障害のある子どもと家族

第4章 子どもの貧困と権利侵害
01 外国人の子どもの貧困
02 非正規滞在の子どもと社会保障制度
03 生活保護世帯と子ども
04 自立困難と貧困の継承――カンボジア難民の子どもたちの事例から
05 親による虐待、ネグレクト
06 外国籍ひとり親世帯と子ども
07 外国人の子どもの医療に関連した問題点
08 ヘイトスピーチと民族的マイノリティの子どもたち

第5章 教育と学校
01 教育を受ける権利と就学義務
02 就学前の子どもたちへの支援
03 日本の学校のなかで
04 「適応指導」とは――学校における教員の役割
05 日本語教育――社会参加のための「ことばの力」を育む
06 外国人の子どもに対する学習指導
07 学齢超過者への教育
08 多文化教育――外国につながる子どもの教育の枠組みづくりに向けて
09 民族教育の現在
10 義務教育以降の進路――進学の道をどう開くか
11 社会で「見えない」不就学の外国人の子どもたち
12 「外国学校」の現在
13 地域における多文化共生の試み――「外国人の居場所」を公的施設に創出する
コラム 私が学校をやめなかった理由
コラム アイデンティティに悩んだ昔とそれを乗り越えた今

第6章 人権保障と子ども
01 日本国憲法・国内法と外国人の子ども
02 少年審判における外国人の子どもの権利
03 子どもの権利条約と外国人の子どもの権利
04 国連・子どもの権利委員会の一般的意見と外国人の子ども
05 諸外国での外国人の子どもの権利保障――国連・子どもの権利委員会の報告書審査から
06 地方自治体における外国人の子どもの権利保障

第7章 子どもと国籍
01 国籍への権利とはなにか
02 子どもの国籍はどのように決まるか
03 国籍取得に関する婚外子差別とその是正
04 無国籍の子どもがなぜ生まれるのか
05 アンデレちゃん事件――提起された問題
06 国際結婚と子どもの国籍――重国籍の問題
07 出生地主義の導入でどう変わるか――フランスやドイツの場合と引き比べて
08 さまざまな立場にある子どもたちが平等に生きるために

第8章 子どもの在留資格
01 子どもの在留資格はどう決まるか――「扶養」と「従属」の親子関係
02 「家族滞在」の子どもたち――「依存」という拘束
03 連れ子としての子どもの権利と在留資格
04 中高生の在留資格と受験、アルバイト、就職
05 非正規滞在の子どもと人権

第9章 子ども支援の現場
01 いじめの克服における教育の対応
02 川崎市における外国につながる子どもの権利保障に向けた取組
03 児童福祉施設と外国人の子どもたち
04 必要な多文化ソーシャルワーク
05 DV被害の母と子ども
06 子どもたちの〈格差〉と生活支援――誰もが力いっぱい生きられるために
07 子ども医療互助会制度で子どもに安心の医療を
08 地域での支援・NPOによる居場所づくり
09 地域での支援――フィリピンコミュニティ支援
10 教育からのドロップアウトを日本社会からのドロップアウトにしないために
11 少年院における外国人処遇――外国人非行少年の改善更生と社会復帰支援
コラム 支援にとどまらず権利をあたりまえに
コラム 異質な者として日本を生きる

第10章 幼児の国際移動と子どもの権利
01 国際養子縁組と子どもの権利――「子どもの最善の利益」はどう考慮されているのか
02 国際養子縁組の行われる社会文化的背景
03 日本・アジアからの国際養子はいま
04 国際人身売買と子ども
05 国際的な子の奪取に関するハーグ条約と子どもの人権

資料
あとがき
編集後記
執筆者一覧
編者一覧

[著者] 南野 奈津子 (ミナミノ ナツコ)

【委員歴】
  2015年04月 - 現在, 一般財団法人健やか親子支援協会, 理事
  2002年04月01日 - 2010年03月31日, NPO法人 医療・福祉英語検定協会, 試験委員
  2006年04月01日 - 2011年03月31日, 日本社会福祉士養成校協会 関東甲信越ブロック, 運営委員
  2006年04月01日 - 現在, 日本社会福祉士会 国際・滞日外国人支援委員会, 委員
  2013年04月 - 2015年03月, 千葉県社会福祉士会, 代議員
  2015年04月01日 - 2016年03月31日, 外国人の自立に向けた包括的支援事業, 実行委員
【経歴】
  1998年08月 - 1998年12月, Southside Day Nursery Assistant social worker
  1999年01月 - 2000年08月, 児童養護施設 至誠学園 養護部 児童指導員
  2000年11月 - 2003年03月, 学校法人 滋慶学園 東京医薬専門学校 心理技術科/学生相談室 専任講師
  2003年04月 - 2011年03月, 学校法人 滋慶学園 東京福祉専門学校 社会福祉科 専任講師
  2003年04月 - 2011年03月, 日本国際社会事業団 ソーシャルワーカー
  2007年04月 - 2008年03月, 東京福祉大学 非常勤講師
  2007年04月 - 2014年03月, 昭和女子大学 非常勤講師
  2008年04月 - 2010年03月, 淑徳大学 非常勤講師
  2010年04月 - 2011年03月, 東京医科歯科大学 非常勤講師
  2011年04月 - 2014年03月, 貞静学園短期大学 保育学科 専任講師
  2014年04月 - 2017年03月, 昭和女子大学 人間社会学部 福祉社会学科 専任講師

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(南野 奈津子教授)
特別な支援を要する幼児・児童の多様性と支援-外国人障害児に関する考察-(東洋大学学術情報リポジトリ)
滞日外国人家族に対する多文化ソーシャルワークに関する研究(東洋大学学術情報リポジトリ)

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