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「ポスト福島の哲学」講演会「フィードバックと生体系、コンティンジェンシー、リスクと贈与――『人類が永遠に続くのではないとしたら』、次の問いへの手がかり」

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「ポスト福島の哲学」講演会「フィードバックと生体系、コンティンジェンシー、リスクと贈与――『人類が永遠に続くのではないとしたら』、次の問いへの手がかり」

 

 第2ユニットは、2015年11月14日、東洋大学白山キャンパス5号館5104教室にて、「ポスト福島の哲学」講演会を開催し、加藤典洋氏(文芸評論家、早稲田大学名誉教授)により、「フィードバックと生体系、コンティンジェンシー、リスクと贈与―『人類が永遠に続くのではないとしたら』、次の問いへの手がかり」と題する発表が行われた。加藤典洋氏

 加藤氏は、2011年の福島第一原発事故が私たちにつきつけた問題を最大限に大きく受けとめたら何を意味しうるかという問いから出発し、そこから導き出されたのが「有限性の近代」である。そして、その立場に立った場合、どういう風に世界が見えるのか、その視界を提示することが重要であり、その一つの指針としてフィードバックとシステムが提示された。フィードバックはシステムを前提としており、地球は一つのシステムという考えから、成長の限界が導き出されると氏は指摘する。そして、人間を生物としてだけでなく社会システムをも組み込んだシステム、すなわち、下限はゾーエー(生命的な存在)から上限はビオス(政治的社会的文化的な存在)まで拡張したビオ・システムを考えなければならないという。また一方で、テレオノミー的(目的論的)な主体があることで初めて個体が人類を考えて自己犠牲すること(贈与)ができ、そこにビオ・システムを重ね合わせることによって新たな一歩が歩めるのではないかと指摘した。発表後には、多くの質疑がなされ、盛会となった。

 

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