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第3ユニット シンポジウム「多元的価値社会と徳倫理再生の試み―多元的価値観に基づく社会で、共通の徳、倫理的規範を考えることは可能か?-」

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第3ユニットシンポジウム「多元的価値社会と徳倫理再生の試み―多元的価値観に基づく社会で、共通の徳、倫理的規範を考えることは可能か?-」

2015年06月20日(土)、東洋大学白山キャンパス5号館1階5102教室にて、シンポジウム・多文化共生を考える「多元的価値社会と徳倫理再生の試み―多元的価値観に基づく社会で、共通の徳、倫理的規範を考えることは可能か?-」が行われた。

はじめに村松聡客員研究員(早稲田大学文学学術院教授)が、「―リベラリズムの寛容さ(クレメニティア)では解決できない問題の提起―」と題し、以下の問題提起、開催趣旨の説明を行った。現代社会は、ミルの危害原理だけでは到底解決できない様々な問題に直面しており、ミニマムな合意形成のためにも、自己決定権に基づく寛容さだけではなく、共通の倫理規範、共通の徳理解を考える必要に迫られている。しかし、一方、過去の伝統にある倫理規範、徳理解には独善性、一定の形而上学、宗教観を背景にした独断的な規範や基準があり、そのままでは受け取りがたいものも多い。そのようななか、西洋、東洋の研究者の観点から、共通の倫理的規範、徳理解の可能性を探ることで、多文化共生の可能性を考えたい。

その後、シンポジウム―伝統と現在でも生きる洞察-と題し、以下の4名の発表者による発表がなされた。

岩田圭一氏(早稲田大学文学学術院教授)はギリシア哲学からの提言として、「倫理的知の可能性―ソクラテスとアリストテレス―」と題する発表を行った。堀内俊郎(東洋大学国際哲学研究センター研究助手)はインド仏教からの提言として、「無我に基づく共生の哲学―初期仏教からみた他者や他宗教との共生―」と題して発表した。吉村均氏((公財)中村元東方研究所・専任研究員、東洋大学非常勤講師)は日本仏教からの提言として、「空の理解と対話―伝統仏教からみた憲法十七条の「和」の精神」と題して発表した。山口一郎客員研究員(東洋大学客員教授)は「現象学からの提言「フッサール現象学からみた徳の概念」」と題して発表した。総合討論では「徳の抗争」などについての突っ込んだ討論がなされ、充実したシンポジウムとなった。

会場の様子

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