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第2ユニット連続研究会「現象学の方法論および学問論」

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第2ユニット連続研究会「現象学の方法論および学問論」

趣旨

国際哲学研究センター発足以来、現象学研究は、第2ユニットの「東西哲学・宗教を貫く世界哲学の方法論研究」に様々な形で関わってきた。最終年度に至って、その総括をすべく、改めて現象学の方法論を問い直し、またどのような形で実践的な諸問題に関わり、今日求められる学際的哲学研究にとっての方法論的指針を提供できるか、その解明を当研究会の課題とするものである。現象学研究を専門とする客員研究員を中心に、それぞれの問題関心に即して3回の研究会を行う予定である。研究発表を通じて、現象学の方法論がもつ間文化哲学の展開にとっての重要性と可能性を提示していくこととする。

研究会報告

第1回

山口一郎氏

発表者:山口一郎(国際哲学研究センター客員研究員)
     「学際的哲学としての神経現象学の方法論」
日時:2015年10月17日(土)16時00分~18時00分
会場:東洋大学白山キャンパス6号館3階6319教室

学際的哲学の一例として、F.ヴァレラの提唱する「神経現象学」の方法論を明確にし、一般的な学際的哲学の方法論としてどのような特性をもつのかについて述べられ、さらに、自然科学の持つ問題点、特に「生活世界の数学化」の危険性について指摘された。結論として、現象学的還元を遂行することをとおして、個別科学と現象学の相補的制限関係を自覚しつつ、学際的哲学の研究を進展させていくことの重要性が論じられた。後の質疑応答では、活発な議論が交わされ、盛況な会となった。

 第2回

発表者:武藤・稲垣両氏
 武藤伸司(国際哲学研究センター客員研究員)
    「現象学的研究の方法論の一つとしての本質直観について」
 稲垣諭(国際哲学研究センター客員研究員)
    「臨床経験と現象学という方法(1)」
日時:2015 年 12 月 5 日(土)15時00分~19時00分
会場:東洋大学白山キャンパス6号館4階文学部会議室

武藤客員研究員からは、方法論として現象学をとらえた場合の本質直感の重要性に着目し、その意識構成のプロセスが丁寧に論じられた。稲垣客員研究員からは、臨床の現場への現象学的アプローチについて述べられ、臨床的関わりを通してこそ他者の体験世界に肉薄することができると考察された。それぞれの発表ごとに白熱した議論がなされた。

第3回

発表者:武内大(国際哲学研究センター客員研究員)「魔術的幻想世界の現象学」竹内大研究員
日時:2016年1月23日(土)15時00分~18時00分
会場:東洋大学白山キャンパス6号館4階文学部会議室

武内客員研究員から、魔術的な意識や想像力について現象学の方法論を用いた解明が示された。全3回の研究会を通じて、いずれも白熱した議論が展開され、学際的哲学研究の可能性とその根幹を担うものとしての現象学の重要性が提示された。

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