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東国大学校仏教大学共同セミナー 第3回

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東国大学校仏教大学(韓国)と東洋大学国際哲学研究センター(日本)の共同研究 第3回研究会

 2015年7月11日、東洋大学白山キャンパス8号館7階125記念ホールにて、東国大学校仏教大学(韓国)と東洋大学国際哲学研究センター(日本)との共同研究の第3回研究会が開催された。この共同研究会は、2014年5月に締結された共同研究協定に基づくものである。

 本研究会の司会は岩井昌悟氏(IRCP研究員/東洋大学)が務め、鄭祥教氏(東京大学大学院)が通訳を担当した。竹村牧男氏(IRCP研究員/東洋大学学長)と姜文善氏(慧謜スニム/東国大学校)が開会の挨拶を述べた後、6名の発表者による研究発表が行われた。

  最初の研究発表は佐藤厚氏(IRCP客員研究員/専修大学)による「朝鮮仏教界の海外情報の摂取―1910年代を中心として―」であった。1912年から13年にかけて刊行された『朝鮮仏教月報』に収録された5つの翻訳文献の検討を通じて、近代朝鮮仏教界が中国や日本の文献をいかに摂取したのか、何を得ようとしていたのかが論じられた。次いで、金光植氏(東国大学校)の「韓国近代仏教「帯妻肉食」の二元的路線―日本仏教受容に対する賛否の事例」と題された発表が行われた。日本植民地時代に広がった僧侶の肉食妻帯の問題に対して、朝鮮仏教界の反応を賛否の両面から論じた。

 昼食休憩の後に行われた研究発表は、三浦節夫氏(IRCP研究員/東洋大学)による「井上円了の妖怪学」である。井上円了の生涯と共に、妖怪学の内容とその意義を紹介した。次いで、金浩星氏(東国大学校)の発表「倉田百三の親鸞理解―『法然と親鸞の信仰(下)』を中心として―」が行われた。倉田百三の親鸞理解が論じられ、その特徴と問題点が明らかにされた。

 短い休憩を挟み、竹村牧男氏の「鈴木大拙と西田幾多郎」と題された発表が行われた。西田幾多郎と鈴木大拙の宗教哲学を概観し、その意義を明らかにした。最後の発表は、姜文善氏による「近代韓国禅院の芳啣録に現れた修行文化」であった。近代韓国禅院に残された記録から見る当時の修行文化が論じられた。

 研究発表の後、予定時間を超過するほど熱のこもった総合討論が行われた。最後に村上勝三氏(IRCPセンター長)による閉会挨拶によって、研究会の幕は閉じた。韓日の研究者が、それぞれ異なった視点を提供しながら、新たな知見を目指したことがこの研究会の成果である。 

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