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第3ユニット 国際シンポジウム 第3回「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話―井筒俊彦の共生哲学―」を開催いたしました

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 12月13日、東洋大学白山キャンパス1号館井上円了記念ホールにて、第3ユニット国際シンポジウム 第3回「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話―井筒俊彦の共生哲学―」が開催された。これは2012年度から行っているイランとの学術交流の第3回目となるものである。はじめに開会あいさつが村上勝三研究員(東洋大学文学部)によってなされた。続いてレザー・ナザルアーハリ駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使より、これまでの両国の学術交流の経緯と意義が示された。

 第1部講演の部では、アブドッラヒーム・ギャヴァーヒー氏(元駐日イラン大使、世界宗教センター所長)が「グローバル化時代における文化交流についてのいくつかの考察」と題する講演を行い、グローバリゼーションの特質を踏まえたうえで、日本やイランが保持している宗教や古くから受け継がれた文化的遺産に目を向け、持続可能な平和を維持しつつ、手を取り合うべきであると結んだ。続いて「イランにおける百科事典編纂に関する一考察」と題する講演を予定していたカーゼム・ムーサヴィー・ボジュヌールディー氏(グレート・イスラミック・エンサイクロペディア・センター所長)は体調不良のため来日キャンセルとなり、バフマン・ザキプール氏(東洋大学大学院)が、ペルシア語の発表原稿を代読した。イランでの百科事典の編纂の歴史は非常に古くからあったが、現代になり、知識を様々な人々に普及させる必要性が高まったので、辞典や百科事典が多く編纂されるようになった。その代表的なものについて概観した発表であった。

 第2部のシンポジウム:「井筒俊彦の共生哲学」では、エフサン・シャリーアティー氏(元テヘラン大学教授)が「現代の「イラン的イスラム」哲学におけるコルバンと井筒の役割に関する導入的比較研究:ハイデガーからマシニョンまで」と題する発表を行い、井筒の主著『意識と本質』がもつ哲学的意義、とくに井筒の「東洋哲学」に収斂する井筒哲学の意義をコルバンのイラン研究や現象学と対比させつつ明快に提示した。

 続いてナスロッラー・プールジャヴァーディー氏(元テヘラン大学教授)は「井筒俊彦のイラン神秘主義哲学に対する関心」と題し、氏が井筒に師事するに至った所以、イランにおける井筒の教授・研究活動を紹介し、また「愛の神秘主義」という井筒の表現に注目し、井筒のイスラム哲学・神秘主義理解の独自性と卓越さを、自身の研究対象であるイラン神秘主義の愛の主題に即して論じた。

 以上2名の発表の後、コメンテータとして竹下政孝氏(東京大学名誉教授)がまず「イスラム学者としての井筒俊彦」と題する発表を行い、コーランやイブン・アラビー研究に際して井筒が採った方法論等を論じた。続いて、2名の発表に対するコメントと質問を投げかけた。総合討論では永井晋研究員(東洋大学文学部)の司会のもと、先の竹下氏のコメントに対する応答や、来場者からの質問への回答がなされた。最後に、宮本久義研究員(東洋大学文学部)が閉会あいさつを行った。90名程度の来場者のあるシンポジウムとなり、

 なお、先立つ12月11日には、東洋大学白山キャンパス6号館文学部会議室にて、第3ユニット研究会として、上記のイランからの3名の学者と永井研究員、宮本研究員、小野純一客員研究員らが参加のもと、「イランの哲学について」という研究会が行われ、実り多い議論がなされた。2

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