創立者・井上円了は、明治時代に単身での世界規模の視察を三度にわたって行った国際人でした。本学はこの創立者の目指した国際化を引き継ぎ、時代の要請に応えるべくグローバル教育に取り組んできました。
今回採択された構想「TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して」は、徹底した「大学改革」「教育改革」を進めるとともに、ダイヤモンドの原石である学生を輝きを放つ『グローバル人財』へと成長させる教育を実践し、日本社会のグローバル化を牽引する人財へと育成していきます。また、エリートから中核となる人財まで幅広く育成することで、学生のグローバル化の状態を現在のピラミッド型の構造から中間層の厚いダイヤモンド型へと変革していきます。
※本学は、「人は財産である」という意味から「人財」という言葉を使用しています。
2015(平成27)年度より「東洋グローバルリーダー(TGL)プログラム」がスタートします。TGLとは、国際社会の中にあって、現場主義に根ざし、異なる社会・文化・慣習を理解・尊重し、課題発見・問題解決することができる、社会の中核を担う人財を指します。このような人財を育成するTGLプログラムは、英語力、海外留学経験、学内留学プログラム「Study Courses IN English(SCINE)」や英語による専門科目の修得、英語での卒業論文執筆、国内外インターンシップ・国際ボランティアへの参加、東洋グローバルリーダーキャンプへの参加・運営、学生NPO・ベンチャーへの所属・運営などを要件とし、その参画度合いや成果をポイント化することで、TGLとしてゴールド、シルバー、ブロンズのいずれかに大学が公式に認定していくものです。これら国際交流活動は4年間の学生生活において重要な位置付けとなることから、記録を可視化するためEポートフォリオの活用なども行っていきます。
一方で、世界の舞台で先端的な役割を担う「ニューエリート」の育成を推進するため、少人数制の新しい教育組織の設置を検討しています。ここでは、入学者の30%が留学生という環境のもと、全授業を英語で行い、1年間の海外留学を必須とするなど、多国籍企業の中にあってもリーダーとなれる人財を育成していきます。
国際競争力を高める取り組み
柔軟な国際編入制度を導入・促進し、単位の互換性を高めるなど国際通用性の高いプログラムを展開し、世界各国から留学生を受け入れます。これにより、留学生の受入が拡大するだけでなく、本学から海外大学への編入ルートも確保。留学先の選択肢が多様化します。
また、在学生だけに留まらず全世代を対象にしたグローバル教育を行うため、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)との共同事業による、社会人向けグローバル教育の実施や幼稚園・小・中・高の児童生徒、シニアを対象としたプログラム等もあわせて企画しています。社会人向けにはビジネス英語やMBA予備教育、海外大学院留学のための準備講座、大学および中高教員向け英語研修などを、その他の世代には対象に応じた英語プログラムや留学支援プログラム、海外研修などを検討中です。
なお、文部科学省による10年間の支援終了後もスーパーグローバル大学としての活動を持続するために、外部資金獲得を視野に入れた、事業法人化による教育プラットホームも構築していきます。
※本内容は構想段階のものであり、変更になる場合があります。
文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」採択についてはこちらをご覧ください。