2016年3月24日(木)14時~17時30分、東洋大学白山キャンパス2号館16階スカイホールにて、「大学生こころといのちの講演会 悩むってあたりまえ~目指せ!ありのままマイスター~」を開催しました。
この企画は、近年自殺者が減少している中で、東京都の大学生の自殺者は増加していることを受け、大学生世代に自殺と自殺予防を身近なこととして考えてもらうことを目的にした講演会とワークショップです。社会学部社会福祉学科、加山弾准教授が「東京都自殺総合対策東京会議」で若年層対策分科会委員を務めていることがきっかけで、加山ゼミの学生が主体となって、企画から募集広報、グッズ作成などを分担して昨年9月から準備してきました。
当日は、講演会とワークショップの2部構成で実施され、7大学の学生34名と一般参加者合わせて約110名が参加しました。
1.特定非営利活動法人Light Ring.代表理事、石井綾華氏による
「自殺うつ予防~若者が若者を支える仕組みづくり~」
2.一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長、大野裕氏による
「こころを元気にする こころのスキルアップ・トレーニング」
大学生5~6人と、ファシリテーターとして講演者の石井氏や、都や文京区の保健師の方が各グループに参加し、6班にわかれて2つの事例について話し合いました。
講演会とワークショップの参加者には、「ありのままマイスター」認定証が渡されました。この「ありのままマイスター」は、ありのままの素直な気持ちで自分にも人にも向き合うことができることの認定証で、マスコットキャラクターも合わせて学生たちによって考案されました。
東京都福祉保健局自殺総合対策担当課長 堅多敦子氏
「学生ならではの柔軟な発想で、今回の講演会が実現しました。巣鴨駅前でのリーフレット配布を含め、皆さん大変熱心に活動してくれました」
副ゼミ長の鈴木裕介さん(3年)
「都の担当者の方には、グッズやポスターの企画など自由にやらせていただき、とても良い経験になりました。集客もSnsで拡散するなど、私たちらしい方法でできたと思います」
先崎菜の花さん(3年)
「ワークショップの2つの事例は、いかに参加者にリアリティをもって取り組んでもらえるかということに注意し、事前にみんなで何度も話し合って決めました。参加者からも活発な意見がでていたことから、身近な問題としてとらえてもらったことがよかったです」
▶石井綾華氏(左)と大野裕氏
▶ワークショップで事例について話しあう学生たち
なお、当日の様子はNHK(総合)20時45分からのニュースで紹介されました。