東日本大震災から4年を経過し、子どものたちの学校や家庭、地域での暮らしは、被災状況の違いのみ ならず、その後の家族、学校、地域での支えられ方によって、大きな差が出ていることが明らかになってき ました。子ども一人ひとりの置かれている状況を丁寧に理解し、その状況に合わせた支援を行うことが求め られているともいえます。
一方で、子どもたちのなかにはこの4年間の自分たちの経験を語ることができる 子どもたちも出てきています。
こうした状況のなかで、被災地で中高校生を中心として学習支援に関わってきた7つのNPO団体が、子どもたちひとりひとりの実態を把握し、支援につなぐための支援方法を開発するために、また、その実態から 震災における支援としての学習支援の重要性を子どもたちの声として積み上げて、当事者の声として作り出 すために、東洋大学福祉社会開発研究センターを調査研究の母体とし、調査票の作成から実施方法を一緒に 検討し、約150人の小学校5年生以上の子どもたちにアンケート調査をしました。
調査では、学習支援の場で支援にかかわるものが行い、利用する子どもたちの実態に向き合い、子どもた ちの周囲の人間関係や、支援の存在や、将来の希望まで明らかしています。
あの日から5年目を迎え、子どもたちが語り始めた震災からの復興の現実を踏まえて、一緒に今後の支援の在り方を考えたいと思います。
*本シンポジウムは、厚生労働省平成26年度児童福祉問題調査研究事業「被災した子ども家庭を支援するためのシステム開発調査研究事業」の成果公開として行います。
日時
2015年3月22日(日) 12時30分 開場
場所
東洋大学白山キャンパス 8号館7階125記念ホール
東京都文京区白山5-28-20
都営三田線 白山駅 徒歩8分
東京メトロ南北線 本駒込駅 徒歩8分
※地図をクリックすると大きな画像が表示されます。
時間 | 内容 | 講演者・オブザーバー |
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13時 | 挨拶 | |
13時10分 | アンケート調査について | |
子どもへの調査結果報告 | 清水 冬樹 氏 (旭川大学短期大学部) | |
被災地の支援者から見た調査結果の特徴 | 片貝 英行 氏(キッズドア東北事業部 ) | |
14時10分 | 被災地での支援者研修の進め方 | 植木 信一 氏(新潟県立大学) |
14時40分 | 共同討議 | 川鍋 慎一 氏(厚生労働省東日本大震災子ども支援室長) 川松 亮 氏(厚生労働省児童福祉専門官) |
15時40分 | 提言 | |
16時 | 終了予定 |
森田 明美
(東洋大学福祉社会開発研究センター長
東洋大学社会学部教授 東日本大震災子ども支援ネットワーク事務局長)
東洋大学福祉社会開発研究センター
東京都文京区白山5-28-20
東洋大学白山キャンパス2号館608号 森田明美研究室
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担当:吉川、片貝
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