2015(平成27)年5月16日(土)、白山キャンパス6218教室において公開講演会「4.25ネパール震災支援- これからの支援について考える JECS・渡邊雅行代表による ネパール大地震直後の現場報告」を小林正夫教授(社会学部社会文化システム学科)ゼミナール、東洋大学社会貢献センター、日本ネパール教育協力会(JECS)主催で開催しました。
写真:小林正夫教授による講演会趣旨説明・ネパールについての紹介の様子
4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大地震の1週間後にネパール各地を訪問した、日本ネパール教育協力会(JECS)代表・渡邊雅行氏が現場報告会を行い、学内外から約60名が参加しました。
写真:渡邊雅行氏による講演の様子
講演では、渡邊氏が震源地に最も近いダディン郡・ゴルカ郡など、複数の都市や村の学校や障がい者施設などを訪問した際に、その中で把握できた被災地の現状や求められている支援を、撮影した画像や映像とともに紹介いただきました。また、この様子はSkype中継で札幌の青年海外協力隊北海道OB会とシェアされました。
会場内討議では、質疑応答のほか、講演参加者によりネパールの現在の状況の共有がなされ、今後の震災支援について多岐に渡った内容で活発な議論が行われました。
学生からの質問に、講演に参加した青年海外協力隊OB、シニアボランティア、ネパール勤務経験者の方々が答える場面もあり、ネパールのこれからの支援を考える貴重な機会となりました。
講演会参加者からは、以下のような感想が寄せられました。
・震災対応先進国・日本には、復興のモデルケースを見せるような支援を期待したい(ネパール人参加者)
・学生の募金への取り組み、がんばってください(NGO関係者)
・現場視点の情報を得られて良かった。急いで支援するのではなく現地やネパール政府の動きを見て長期的な視点での支援が重要と思う(JICA関係者)
・諸団体間の横の連携がとれるといいと思う。被災者の方にも役割があるといきいきするとの話があり、ネパールの方の声や話し合いを活かしたサポートが実現するとよい(JICA関係者)
・現地のコミュニティのつながりが印象的だった。それを活かした取り組みが大事だと感じた(学生)
渡邊雅行氏 プロフィール
日本ネパール教育協力会(JECS)代表、日本CBRネットワーク代表、常葉大学保健医療学部作業療法学科 准教授青年海外協力隊員(作業療法士)としてネパールで活動した後、現地社会の多様な現場で社会貢献に携わって来た、ネパール支援の第一人者。