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2夜連続緊急シンポジウム 第1日目「大震災と津波で忘れられている市民とまち、そして復興のまちづくり」を開催

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シンポジウムの写真13月11日に起きた東日本大震災後、多くの方々がいま漠然と感じている不安に対して、正しい認知と理解のための一助になることを願い、東洋大学では4月末、「電力」「防災」「放射線」という3つのテーマについて3夜にわたる緊急シンポジウムを開催したところ、多くの反響をいただいた。

これを受け、5月31日(火)・6月1日(水)の19時~21時、白山キャンパス井上円了ホールにて、今回は「まちの復興」「シミュレーション科学」をテーマに、2夜連続のシンポジウム「東日本大震災にみる諸問題を考える」を開催中だ。

第1日目、5月31日(火)のテーマは「大震災と津波で忘れられている市民とまち、そして復興のまちづくり~子ども、高齢者、障がい者の生活とまちの復興をどうする~」。

震災後、生活の再建と、復興のまちづくりをどのように進めればよいのか、多くの難問に直面している。ことに災害はいつでも生活基盤の最も弱い人々を直撃するゆえに、子ども、高齢者、障がい者の生活支援、就労のまちづくりと復興のまちづくりは表裏一体だといわれる。
この日のシンポジウムでは、本学ライフデザイン学部の教員3名が、すべての住民に対する心のケアを含めた、生活の場の創造についてディスカッション。一般の方、学生など242名が参加した。

シンポジウムの写真2

被災地の子どもたちに向けて、学生とともに現地で人形劇の上演活動を行った高橋健介講師は、子どもたちが安心して心を開放できる機会を創出することの重要性を訴えた。
また、白石弘巳教授は、メンタルヘルスの側面から、秋山哲男非常勤講師は、避難所・交通・暮らしの再生について、現状と問題点を解説。避難所、仮設住宅での生活は、健康体の大人でさえかなりの苦労が強いられるが、ことに高齢者、障がい者にとっては、さらなる困難がつきまとっていることが明らかになった。

プレゼンでは、バリアフリーとは言い難い避難所における苦労や、周囲への配慮から避難することができず、水も電気もない自宅にいることしかできない障がい者とその家族など、厳しい避難生活の現状の紹介も。福祉避難所やシェルター型避難所の必要性、災害弱者と呼ばれる人々とその支援に当たっている人々への配慮の必要性が提起された。

ここでたびたび語られたのは、生活の再建や心のケアという問題は、実に「個別的なもの」である、ということ。仮にこのような支援をすればこうなる、といったオーソライズされた理論があったとしても、思い込みで関わらず、一人ひとりの状況に心を寄せ、きめ細やかに対応することが最も重要であることをそれぞれが述べた。

プレゼンテーションタイトルは以下のとおり。

  • 「被災地の子どもとその支援について-被災地(気仙沼市等)での人形劇の上演活動より-」
    ライフデザイン学部 生活支援学科子ども支援学専攻 専任講師 高橋 健介(幼児教育学)
  • 「生活の再建とこころのケア」
    ライフデザイン学部 生活支援学科生活支援学専攻 教授 白石 弘巳(精神医学)
  • 「高齢者、障がい者のくらしの再生と復興のまちづくり」
    ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科 非常勤講師 秋山 哲男
    (都市交通計画/北星学園大学客員教授)

会場との質疑応答
コーディネーター ライフデザイン学部長 髙橋 儀平(建築計画)

会場からは、「障がいを持つ方々の避難について」「支援物資の需要と供給のバランス」「被災地の子どもに必要なケアとは」「学生ボランティアの単位化」など、多岐にわたる質疑があがり、活発な議論が行われた。


引き続き、6月1日(水)は「シミュレーション科学」をテーマに開催する。
入場無料、申込不要。
詳細はこちらをご覧ください。

なお、両日のシンポジウム開催前、17時~19時の間、白山キャンパス正門付近で「キャンパスマルシェ」を開催中。
福島県会津坂下町の方々が丹精込めて作った、安全・安心の野菜・米・味噌・加工品を本学学生たちが販売し、「風評被害」に苦しむ地域を支援しています。ぜひお立ち寄りください。

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