2021年11月13日 東洋大学東洋学研究所 研究発表例会

東洋大学東洋学研究所

第3回オンライン研究発表例会

 

日時: 令和3年11月13日(土)午後1時55分より

場所: オンラインリモート(Zoom)発表会(運営 東洋学研究所)

13:55~17:30予定

 の辞  13:55          東洋学研究所 所長     渡辺 章悟

    (14:00~ 17:10)

14:00~14:40
ジャイナ教における天国と地獄の瞑想
是松宏明 院生研究員

(発表要旨)
 本発表はジャイナ教空衣派に属するシュバチャンドラ(Śubhacandra)によって著されたヨーガ文献であるJñānārava(以下JA)の第33章に説かれる、宇宙全体の構造を対象とする瞑想の一種である「構造の考察(saṃsthānavicaya)」について論じる。JAの第33章は地獄に生まれた衆生の悲惨な光景、そして天界に生まれた生類の恵まれた環境や天女たちとの心地よい遊戯などの文学的な情景描写の彩りに満ちた章となっており、教理的にも文学的にも重要な章である。

(10分休憩)
14:50~15:30
中世真宗における妻の道場運営と後世の認識
堅田妙専尼と仏光寺了明尼の二人の「坊守」を中心に
 
板敷真純 奨励研究員

(発表要旨)
真宗の道場主の妻は道場主と共に道場を守ることから「坊守」と言われた。「坊守」は特に道場主の死後、道場本尊の管理や道場後継者の指命に深く関与していた。この「坊守」という役職は管見の限り真宗にしか見られないものである。そして現在では親鸞の妻の恵信尼が坊守の手本とされている。本発表では堅田妙専尼と仏光寺了明尼について焦点を当て、中世坊守の活動と後世の影響について論究を行う。これにより日本仏教史における女性の活躍と影響の一端を明らかにすることが出来ると考える

(10分休憩)
15:40~16:20
ヒンドゥー教の宗教的語り芸カターについて
―チャイタニヤ派寺院のゴースワーミー師の事例を中心に―

澤田彰宏 客員研究員

(発表要旨)
インド文化において「カターkathā」という語はまず「話、説話、伝説」などを意味するが、宗教的な語り物(縁起譚)を人々に聞かせるある種の儀礼・行事をも指す。語り芸として広く民衆の間に行われているが、ヒンドゥー教のバラモン司祭も信徒に対して寺院内外で行っている。本発表では北インドの聖地ヴリンダーヴァンに所在する寺院のバラモン(ゴースワーミー師)によるカターの事例を取り上げる。宗教儀礼でもある彼らのカターについて、現在コロナ禍の状況も視野に入れて、全体像を明らかにしたい。

(10分休憩)
16:30~17:10
『トリスタリーセートゥ』におけるヒンドゥー聖地巡礼の特徴
宮本久義 客員研究員

(発表要旨)
インド中世のヒンドゥー教徒の聖地信仰が記述された『トリスタリーセートゥ』は16世紀にヴァーラーナスィーで活躍したナーラーヤナ・バッタの手になる全4章の書である。プラーナ聖典等の聖地縁起譚が出そろった時期に、プールヴァミーマーンサー学派の哲学者であった彼が、聖地や巡礼をあらためてどのような視座から見ていたかを精査することで、ヒンドゥー教徒の重要な聖地であるヴァーラーナスィーの発展史の一端を解明したい。



閉会の辞  
17:10~17:30          東洋学研究所 研究員     橋本 泰元  

 

 

○本研究発表例会は、オンライン(Zoom)にて行います。参加費無料ですが、申し込みが必要です。

○申し込み方法:toyogaku@toyo.jp宛てに11月10日までにメールをお送りください。メール本文には、「名前」「住所」「電話番号」を記載して下さい。

折り返しZoomURL、パスコードをお送りします。

○お問い合わせ先 東洋大学東洋学研究所 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20  電話番号 03-3945-7483

HP: http://www.toyo.ac.jp/research/labo-center/toyogaku

Twitter: https://twitter.com/beVAkpnlytNTvlL/status/1309777995452751872

 

2021年11月13日研究発表例会ご案内 [PDFファイル]