中国と日本は、一衣帯水の隣国であり、文化や経済などさまざまな面においてつながりがあります。両国のつながりは、他の国々とは質的にも異なり、昔から現在に至るまでの長い歴史の中でもよく分かります。唐の時代に留学生として中国へ派遣された阿倍仲麻呂や、仏教普及のために来日した鑑真和上は、中国と日本の文化交流に多大な貢献を果たし、その輝かしい功績は両国でもよく知られています。奈良時代や平安時代では、「古事記」や「日本書紀」などの書物に代表されるように、漢文がよく使われました。今では漢字は、外来語とは思えないほど日本語に溶け込んでいますが、当時は漢文を読むための「漢文訓読」という方法が考案され、符号(返り点)・送り仮名などをつけることによって、日本語の語順で読解できるようにしました。今、私たちが普段使っている片仮名や平仮名も、漢字を元に作られました。
経済的な側面から見ても、中国は日本にとって最大の貿易相手国であり、中国に進出している日本の企業数も第1位で、両国の経済における依存度の高さがわかります。そして、訪日外国人観光客数は中国が常に1位であり、世界の人口の5分の1弱を占める人口14億人以上の中国とのつながりを強化することは、日本国民の利益にもなります。さらに、GDPにおいては中国が世界第2位、日本が世界第3位と続き、両国の協力が相互利益となり、世界平和にも貢献できるはずです。今後も、中国と日本の友好的なつながりは特別なものとして、さらに発展していく必要があるでしょう。両国の現状と未来を見据えたうえでも、在学中にぜひ中国語にチャレンジし、大学での深い学びにつなげてほしいものです。

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王 学群教授経営学部 会計ファイナンス学科

  • 専門:日中対照言語学
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