「いずれは好きなスポーツに関する仕事に就きたい」との考えから、ライフデザイン学部健康スポーツ学科を選んだ小倉光平さん。大学の授業やサークルでの代表経験を通じて自らの関心や視野を広げていった結果、「本当にやりがいと興味を持って活躍できる仕事」として文部科学省を選びました。学業に加えてサークル活動やアルバイトにも励んだ大学生活は「忙しかったけれど自分なりにがんばったので、悔いなく終わることができる4年間だった」と、語ってくれました。

多くを学びながら、テニスサークルにも熱中

健康スポーツ学科は、「スポーツを通して人々の暮らしを豊かにしたり、スポーツが持つ可能性や素晴らしさを学ぶ」ための学科です。私は小学生の頃からずっとテニスをしてきて、いずれはスポーツに関わる職業に就きたいと考えていたのでこの学科を選びました。授業では実際に体を動かす科目のほか、体の仕組みや筋肉の付き方を知り、その動かし方やメンテナンス方法を学んだり、教員免許を取るための講座をうけたりするなど、さまざまなカリキュラムを履修しました。

一方で、テニスサークルにも入会しました。高校のテニス部では常に「勝たなければいけない」というプレッシャーと隣り合わせだったので、大学では学業などほかのことも含めて「学生生活を楽しむ」ためにサークル活動を選んだのです。しかし、いざ何も考えずに純粋にテニスをしてみると、肩の力が抜けてかえってうまくプレーできることに気付きました。まるで新しいスポーツに出会ったかのような新鮮な感覚で、すっかりテニスに熱中してしまいました。

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サークル代表経験を経て、成長を実感

入学した当初は「体育の教員か、トレーナーになれたら」と考えて授業を受けていたのですが、2年生の前期に先生から「市役所などで地域の人々に健康やスポーツの指導をする仕事もある」と教えられ、それからは地方自治体など公務員の仕事にも興味を持つようになりました。いろいろと調べていくうちに、スポーツを通じて老若男女さまざまな人にアプローチしたり、地域の活性化にスポーツを役立てる仕事の方が、教職よりも自分には合っているのではないかと考えるようになったのです。

3年生の6月から公務員試験の勉強を始めました。その頃はテニスサークルの代表も務めていましたし、一人暮らしなのでアルバイトもしていて忙しい毎日でした。100人を超える規模のテニスサークルは、技術を向上させたい人もいれば、メンバーとのコミュニケーションも含めてテニスを楽しみたい人、中にはテニスだけでは物足りないという人まで十人十色。多くのメンバーの要望に応えつつ、サークルとしての一体感を出すために、楽しく参加してもらえるイベントを実施したり、別の球技大会を開いたりと知恵を絞りました。

こうした経験から、時には自分を抑えて全体を見渡せるようになりましたし、大勢の前で話す経験を重ねたことから度胸も付き、コミュニケーション能力も磨かれたと感じています。後の就職活動で、知らない人同士で集まっていてもすぐに仲良くなれたり、面接でうまく話せるようになったりしたのも、サークルの代表を務めた経験が生きていると思います。

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より大きな世界観でスポーツに関わるため、文部科学省へ

公務員試験は4年生の6月からで、都内の特別区や県庁、区役所など、さまざまな試験を受け、周囲の勧めで国家公務員試験も受けました。ずっと「地方自治体で働きたい」という気持ちが強かったので、文部科学省を目指すようになったのは少し後になってからです。国家公務員試験に合格し、さまざまな省庁の仕事について調べ、志望動機を考えていくうちに、「子供やスポーツが好きな自分にとって文部科学省の仕事なら、より大きな世界観でスポーツに関わることができる。生涯を通してやりがいのある仕事にも出会えそうだ」と考えるようになりました。一緒に面接を受けた学生たちの考えが自分の考えと近かったことや、人事担当者とじっくり話をして、安心して働けそうだと感じた事も大きかったですね。

振り返ってみると、大学生活は自分なりにがんばった4年間だったと感じています。「やりたい仕事」を見極めることもできましたし、後悔はないですね。後輩たちには、悔いのない大学生活を送りながら、何年かかってでも「やりたい仕事」に挑戦してほしい、と伝えたいですね。

小倉 光平さんライフデザイン学部 健康スポーツ学科 4年

  • 内定先:文部科学省
  • 所属ゼミナール:岩本紗由美ゼミナール
  • 出身校:群馬県立伊勢崎高等学校

  • 掲載内容は、取材当時のものです