長期留学を目標の1つに掲げて入学した経済学部総合政策学科の堀場祥史さんは、3年生の9月からイギリスへ。休学によって就職活動が遅れても、やりたいことに挑戦しないままではいられないと決断しての1年間私費留学でした。その甲斐あって、何事も自分で考えて判断できるようになり、行動力と自立心を身につけて帰国。直後の就活でもしっかりとアピールすることができたのです。

長期留学で成長したい

社会経済を幅広い視点で学ぶ総合政策学科では、1年生から4年生まで少人数制のゼミナールが必修です。早くからひとつのテーマを設定し、仲間と刺激しあいながらグループワークに取り組みます。私は浅野清ゼミに所属し、デンマークの幸福度について研究しました。

もともと、私が海外に目を向けるようになったのは、高校時代にアメリカでの語学研修を経験したことがきっかけでした。高校は国際色が豊かで、在学中に留学する友達も多く、そんな環境で過ごすうちに、日本の外の世界をもっと見てみたいという気持ちと、一人で行動することが苦手な自分が留学によってどんなふうに変われるのかを知りたいという思いが芽生えました。そして、大学に入学したら必ず長期留学をしようと考えるようになったのです。

2年生の時に経済学部の語学研修で3週間イギリスに行ったのですが、思ったほど英語力が伸びず、もっと長期間の留学をして、英語力を伸ばし、成長したいという意欲が高まりました。そこで、3年生の9月から私費留学でイギリスのエクセター大学へ。同期の仲間たちは就職活動を始めた頃でしたが、私はやりたいことに挑戦しないまま就職することに納得がいかず、休学してでも自分の意志で決めた道を進みたかったのです。

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徹底的に自己分析をする

留学中は、ホームステイやシェアハウスでの暮らしを経験しました。留学を通じて、自分で考え、判断し、行動に移す力が身に付いたと思います。

帰国してからは3年生からの再スタートであり、就活を始めました。自己分析を徹底的に行い、自分はどういう人間か、何をしている時が楽しいと感じるのかを考えました。そして、自分と向き合うことで「これなら他人に負けない」というものが見つかるかもしれない、そうすれば将来の道が開けると考えました。

これまで経験してきたことを振り返ると、アパレル企業でのアルバイト経験などから、人と対面する仕事が好きなことに気づきました。なかでも、製品の品質と営業担当の人間性で勝負できる業界で働きたいというこだわりがあり、志望したのは製薬会社でした。以前は他人の目ばかりを気にしていた自分が、留学を通じて自立心が芽生え、堂々と「自分の道は自分で決める」ことができるようになっていたのです。

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行動することで未来が開かれる

大学に入学し、特にやりたいこともなく、将来像がまだはっきり見えない。そんな人もたくさんいるかもしれません。私の場合はまず、自分をしっかりと見つめ直すことから将来像を描いていきました。長期留学への思いを貫いたことと、帰国してからの自己分析によって、納得できる進路を見出すことができました。

留学したいという一心で、とにかく行動することが大事だと感じた大学生活でした。志望の製薬会社から内定もいただき、満足のいく大学生活を送ることができたと感じています。就職したら、一人ひとりの症状に応じた薬の提案ができるコンサルティングを兼ねたMR職として、社会に貢献していきたいと考えています。

堀場 祥史さん経済学部 総合政策学科 4年

  • 内定先:中外製薬株式会社
  • 所属ゼミナール:浅野清ゼミナール
  • 私立清林館高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです