学部主催の講座を活用して一次試験に合格

知識を身に付けてから、社会に出たいという思いで大学進学を決意。経済的に負担が少なく、カリキュラムや支援制度が充実している点で選んだのが東洋大学のイブニングコースでした。入学して、授業とサークル活動とアルバイトとだけの生活に転機が訪れたのは、大学2年次のとき。「経営に興味があるなら、一緒に資格を取ろうよ」と社会人の同級生に薦められて、中小企業診断士の講座を受けました。経営学部の主催で、資格の専門学校のカリキュラムを使い、その分野のスペシャリストである専任の講師が教えてくれるというもの。一般で受講すると、何十万円もかかるカリキュラムを非常に安価で受けることができるのには驚きました。この日から、平日は毎晩23時の閉門まで自習するという、受験に向けた生活を続けました。そのかいあって、難関資格と言われる中小企業診断士の一次試験をストレートで合格することができました。

インターンシップの経験を、企業選びに活用

就職活動中は、この業界に就きたい、という特別な思いがあったわけでなく、金融や人材、コンサルティング、環境などの幅広い業界を見て、企業を探していました。その中で、帝国データバンクを志望したのは、業種問わず横断的に様々な企業を見ることができ、中小企業診断士の資格も活用できると考えたからです。さらにインターンシップに参加した際に出会った社員の方が、向上心にあふれる魅力的な人ばかりだったのも決め手になりました。自分の将来の姿を、生き生きと働く社員の方たちに重ね合わせることができたのです。まずは中小企業診断士の二次試験に合格し、その資格を生かして経営者のパートナーになるのが、今のわたしの目標です。

4年間の学び

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中小企業診断士1次試験に晴れて合格!! 今は、2次試験合格を目指しています。

1年次

授業で学んだことを、アルバイト先で実践
『経営組織論』の授業で学んだ組織をマネジメントする考え方を、リーダーを任されていたアルバイト先の飲食店で実践。経営を社会に生きるものとして実感できました。お昼まではバイトに専念し、夕方以降は勉強に集中できる環境なので、仕事と学業の両立も想像以上に図れました。

2年次

中小企業診断士の勉強を通して、幅広い経営の知識を習得
社会人の友人の薦めで、経営学部が主催する中小企業診断士の取得講座を受講。この勉強を通じて、経営戦略だけでなく、企業の財務や労務、生産など幅広い経営の知識を身に付けることができました。

3年次

現役の中小企業診断士とのネットワークを就職活動に活用
一次試験の合格を機に、現役の中小企業診断士のネットワークが広がりました。またイブニングコースに通う社会人の方や、セミナーで知り合あった経営者の方々との交流も増え、就職活動での参考になる意見やアドバイスを得ることができました。おかげで、将来の働き方を考えることにもつながりました。

4年次

今までの知識をさらに深める研究テーマを選択
中小企業診断士の勉強と関連性の高いテーマ、『中小企業における環境マネジメント』に着手。併せて学ぶことによって、相互の理解を深めました。さらに、将来の仕事に役立つ、中小企業のあり方を模索する研究に取り組むことができました。
高校時代のわたし
高校2年生までは部活動が中心の高校生活でした。しかし3年生になって、もっと知識を身に付けたいと意志を持って進学を選択。社会に出たときに即戦力として役立つ学問を学ぼうと選んだのが経営学です。勉強を始めたのは3年生の4月。進学塾には行かず、学校の勉強と通信教育で、受験科目の基礎力を徹底して身に付け大学受験に臨みました。

アドバイス

大学入学がゴールではなく、これからがスタート
大学入学が、わたしたちのゴールのように思いますが、これはあくまでスタートです。自分が希望する大学や学部に進学できなかったとしても、その先に目標があるなら、まだまだ挽回することは可能です。そのために大学4年間を有意義に過ごすことが大切だと思います。出会いの縁を大切に、納得できる大学生活を楽しんでください。

須山 碧水さんイブニングコース 経営学部 経営学科 4年

  • 内定先:株式会社帝国データバンク
  • 神奈川県立相模大野高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです