中学生の頃から航空会社の客室乗務員に憧れていたという、国際地域学部国際観光学科の清水薫さん。夢を実現するために自ら情報を収集し、臆することなくチャレンジしてきました。必須スキルとしての語学力アップばかりに固執せず、好奇心のアンテナに素直に従うことで自分の引き出しが豊かになり、ついに大空に羽ばたく翼を得たようです。

夢に向かって突き進める学びの環境

「将来はキャビンアテンダントになりたい!」というのが、中学生の頃からの夢でした。東洋大学に進学したのは、国際観光学科があったからです。国内外を飛び回る職業に就くなら、ホスピタリティも視野に入れた観光系の勉強をしておく方がいいだろうと考えての選択でした。旅行やビジネスマナーに関する科目を積極的に履修し、正課授業外のTOEICの対策講座も受講して定期的に学内試験を受けるなど、必要な知識やスキルを身につける努力をしてきました。

4年間を振り返り、一番印象に残っている学びは、森下ゼミでの研究です。「若年層旅行の現状」というテーマで卒業旅行商品を企画し、私たちのグループは、「男女が一緒に行けるハワイのドライブ旅行」を提案しました。学内外の大学生にネット上でアンケート調査を行い、プランを練り上げ、最終的にはドライブをサポートするスマートフォン用アプリの開発・提携も手がけて、旅行会社の社員の方を前にプレゼンテーションをしたのです。苦労した分、仲間がひとつになって作り上げた達成感は大きく、最後までやり遂げる力が身についたと思います。夢に向かって迷うことなく努力できる仲間や環境に恵まれたことに、とても感謝しています。

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興味を持ち、挑戦する人が求められる

航空業界に就職するなら、英語力は必須スキルです。でも今あらためて考えると、学生生活の大半を英語の勉強だけに費やしていたら内定は得られなかったかもしれません。

私は、この4年間を通じて、サークル活動やアルバイトなど、興味を抱いたものには積極的にチャレンジしてきました。2年生の春休みにはNPO法人による海外ボランティアにも参加し、この時は国際地域学部から参加費用の援助もいただきました。意欲と行動力を大学からサポートしていただけるのは、とてもありがたいことだと思います。また、初級レベルではありますが、手話も独学で始めました。手話をマスターすれば、就職してからも役立つのではないかと思って続けています。自分から意欲的に活動の場を広げることで得られる多くの出会いと経験は、人としての内面を豊かにしてくれるものです。人事の方は私のそうした面を評価してくださったのではないでしょうか。

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常に前向きな努力で、向上し続けたい

キャビンアテンダントは、一見華やかなイメージですが、実は体力勝負の仕事です。乗客を安全に目的地へ輸送することが第一ですから、勤務中の接遇の姿からは想像もできない努力が必要になるでしょう。入社後2か月間は地上訓練で、サービスに関することだけでなく、非常事態に備えた保安訓練も多く予定されています。苦しいこともあると思いますが、やっと夢にたどり着いたので、できるだけ長く仕事をしたいと考えています。全日空は、結婚後も女性が仕事を続けられるサポートに力を入れている会社です。将来結婚して子どもをもっても、家庭生活と両立しながら、機内の責任者として仲間を牽引していく存在になっていたい。そのために、常にキャリアアップを目指す気持ちと努力は忘れないでいようと思います。

清水 薫さん国際地域学部 国際観光学科4年

  • 内定先:全日本空輸株式会社
  • 所属ゼミナール:森下晶美ゼミナール
  • 群馬県立前橋女子高等学校出身

  • 掲載内容は、取材当時のものです