1. 東洋大学TOP
  2. ニュース
  3. TOP
  4. 新年のごあいさつ
MENUCLOSE

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
2021年の始まりにあたり、何よりも皆様と学生たちそして社会全体が新型コロナウイルス感染症との闘いから解放され、地球規模での新しい社会づくりに着手できる年になることを願っております。

昨年3月11日にWHOはパンデミックを表明し、政府も緊急事態宣言を発出。多くの人々が約50年ぶりの日本での開催を楽しみにしていた東京オリンピック・パラリンピック大会は延期となり、各国政府はロックダウンや入国制限措置を導入し、国際的な人・物の移動が停滞しました。日本でも感染者数こそ他国に比較して少ないとはいえ、その影響は計り知れず、多くの人々が命を落としました。また、経済活動の停滞は雇用にも大きな打撃を与え、失業率が上昇し、多くの人々が困難の中にあります。そのような中、医療や福祉、そして社会を維持するうえで不可欠な労働に従事する人々の並々ならぬ努力によって、辛うじて社会生活が守られている状態といえましょう。

本学においても昨年3月の学位記授与式・卒業式、そして4月の入学式の中止という大きな決断をし、待ったなしで迎えた新学期には様々な智慧と努力を結集し、4月27日に非対面授業を開始することができ、秋学期からは、学部・研究科等の組織単位、そしてキャンパス単位において創意やアイデアを盛り込むことで、対面授業も一部再開することができました。突然の授業手法の転換という大きな壁に立ち向かい、そこを乗り越えて授業を運営し、そして学生生活を支えることに尽力した教職員の苦労も大変なものでしたが、何よりも、生活の制限を強いられ、非対面の授業スタイルに対応し、これまでのような友人とのキャンパスライフを満喫することもできなくなった学生たちもよく踏ん張ってくれたと思います。
急な非対面授業への対応に戸惑う学生たちの学習環境を支援するための特別修学支援金5万円の給付を実施し、さらに皆様のご寄付を原資とした新たな奨学金「RIBBON」をはじめ、経済的に苦しむ学生を支えるための諸施策を講じ、さらには学生に対する心身のケアにも努めてまいりました。
しかし、非対面授業への不満や不安の声、一方で対面授業再開に向けた新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する声、一向に対面授業に進むことができない大学への社会からの強い風当たり―――2020年は未曾有の事態に直面する中で、様々な声に耳を傾け、難しい対応を続ける1年となりました。

2021年、予定通りにワクチンの供給が実施されますと、年度後半には相当安定した授業運営が可能になると期待できますが、不確定要素も多く、私たちは予期せぬ事態への対処や対応としてではなく、起こりうる多様な事態を想定したうえで、東洋大学としての在り方を根本的に問い直す年となります。
学生の成長を約束する教育のために、その質、手法はどうあるべきなのか。キャンパスにおける課外活動や友人との時間、教員との関わり、そうした一コマ一コマによって学生たちが自らの生き方をつかみ取り、自立していくためには何を変えていかなければならないのか。
いかなる状況にあっても、困難な課題に向き合い、学生が新たな生き方を求めて歩みだしていけるように、出来る限りを尽くして、学生たちを支えてまいりたい。そうした強い決意のもと、東洋大学としては、こうした事態においても改革の歩みを止めてはいけないと考えております。いや、むしろこうした時であるからこそ、改革を活かし、新しい大学の姿を作り上げることに努力をしたいと思います。
2021年4月には、ライフデザイン学部が赤羽台キャンパスに移転し、白山キャンパスでは社会学部に国際社会学科が誕生します。さらに、2023年度の赤羽台キャンパスへの2学部設置、2024年度の板倉キャンパス2学部の朝霞キャンパスへの移転など、一連の改革においても教育研究の根本、そして日本のみならず世界が抱えている様々な課題に対してどう貢献し続けるべきか、本質を問い続けながら、改革の歩み進めてまいります。

以上、本年の年頭にあたり、所感を述べさせていただきました。
最後になりますが、新型コロナウイルスへの引き続きの対応が予測されますが、本年が皆様方にとりまして良い年となりますように祈念申し上げるとともに、本学のさらなる発展に向けてともに歩んでくださいますようにお願い申し上げます。

2021年 元旦
東洋大学学長 矢口 悦子