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2020年 年頭のごあいさつ

2020年 元旦 
東洋大学学長 竹村 牧男

 

新年、明けましておめでとうございます。皆様には、すばらしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和2年、2020年は、何といっても、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される、日本にとって重要な年です。都内・文京区白山にメインキャンパスがあり、かつスポーツの盛んな本学としては、同大会が大成功裡に終われるよう、あらゆる方面において最大限、支援してまいりたいと思います。

時代は今、Society 5.0の到来を迎えています。ある団体のまとめによりますと、Society 4.0の情報社会につぐ新たな社会を、創造社会と呼び、「デジタル革新と多様な人々の想像・創造力の融合によって、社会の課題を解決し、価値を創造する社会」とあります。また、この時代の組織には、「複雑怪奇に絡み合った業務プロセスやシステム等を根本的に改革し、AIを活用しやすい組織体制」にするAI-Ready化と、「組織が変化に柔軟に対応し、新たな価値を生み出し続けるために、多様性を尊重し、積極的に活用し、その持てる能力を最大限、発揮させることが不可欠」であるがゆえの多様性とを、確保することが必要であると言います。

大学はこのような新たな時代の地球社会を牽引できる優秀な人財を育成し、世に送り出していく重要な使命を担っていると自覚しています。先進的なカリキュラムの構築と、新鮮な手法による授業を通じて、その使命を十全に果たしたいと思います。

その教育活動の背景には、優れた研究活動があるべきことは言うまでもありません。本学においても、従来、高度な研究活動がいくつもありますが、さらに本学として重点研究推進プログラム制度を設け、先端的かつ独創的な高水準の研究分野を支援していくことにしています。その対象となる研究は、以下のようです。

  1. グローバルな協調を取り戻すための研究
  2. IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、データエコノミー、Fintechなど情報通信技術革新研究
  3. 福祉改革の促進、健康寿命延伸の観点からの医療・健康福祉、食環境、生命科学分野等の先進国をリードする研究
  4. 産業のイノベーション力の創造的開発と、それを強化する社会システムの革新研究
  5. SDGsの達成に貢献する研究
  6. 上記1~5の課題に対処するための哲学・倫理・文化等の人文学研究

もちろん、こうした我々の学問研究、教育活動は、地球社会の諸課題の解決に向けてのものでなければならないと考えています。現在、それらの課題を網羅したものとして、国連で推進している「持続可能な開発目標」、SDGsがあります。これは、2016年から2030年の15年間に達成すべき17の目標と169のターゲットから成っているもので、たとえば、貧困や飢餓の問題、教育や福祉、あるいはインフラ等の未整備、環境汚染・破壊等々の解決すべき課題が挙げられています。

本学では、昨年11月、各学内組織に、SDGsへの取組みの現況に関するアンケートを実施したところ、約200件の事例が報告され、さらに40件ほどの計画の報告もありました。それらは、総合大学である本学のあらゆる教育・研究分野にわたっております。のみならず、すでに学生の課外活動において、このSDGsに取り組む活動がいくつか見られていることは、まことに頼もしいかぎりだと思っております。今後、大学として、これらを統合・組織して力強く推進すべく、現在、その体制整備について、鋭意、検討しております。

なお、これらの深刻な諸問題を解決するのは、構想力・創造力・イノベーション力であるでしょう。知の拠点としての東洋大学は、このSDGsへの積極的な取組みを通じて、地球社会に大きく貢献してまいります。と同時に本学の中長期計画である「Beyond2020」のキーコンセプト、Globalization, Innovation, Creativity, Human value の着実な推進を図り、SDGsの視点からInnovationを現代社会に巻き起こす大学を実現したいと思うのです。

ちなみに、このSDGsの根本理念は、「誰一人取り残されないように」(No one will be left behind)にあります。それは、本学創立者・井上円了先生のお心にも沿ったものであり、また本学の大学というコミュニティにおける目標としてどこまでも追求していくべき理念だと思っております。
 
以上、本年の年頭に当たり、いささか所感を述べました。
最後に、皆様方のますますのご健勝・ご活躍・ご多幸をひとえに祈念申し上げますとともに、今後とも本学の活動にご協力・ご支援賜りますようお願い申し上げます。