1. Home ホーム
  2. ニュース
  3. 社会連携
  4. 社会貢献センター
  5. 東洋大学ボランティア支援室
  6. 「ロヒンギャ問題における人権課題 -難民キャンプの事例から」実施報告
MENUCLOSE

「ロヒンギャ問題における人権課題 -難民キャンプの事例から」実施報告

 

日時:12月7日(金)13:00~14:30

教室:8B11教室

連携講義科目:『文化人類学B』(金曜3限 箕曲先生)

講師:日下部 尚徳 氏(東京外国語大学 講師)

講演タイトル:「ロヒンギャ問題における人権課題 -難民キャンプの事例から」

参加人数:約350名

 

『文化人類学B』(金曜3限 箕曲先生)、ボランティア支援室 コラボ企画 ボランティアウィーク~人権とボランティアについて考えよう~に東京外国語大学 講師 日下部 尚徳 氏をお招きし、ご講演いただきました。日下部先生は、国際協力論、南アジア地域研究、開発社会学の視座から、バングラデシュの社会経済動向や貧困・災害などに関する調査研究を行っています。

講演では、そもそもロヒンギャと呼ばれる人たちはどういう人たちなのかといった基礎的は話から、なぜ彼らは差別を受けているのかといった、多くの人たちが知りたい話まで、幅広くお話いただきました。とりわけ何度か現地を訪れている日下部先生でしか話せない、難民の人たちの日常生活の様子など、興味深い話を聞けました。現地では、教育を受けられていない子どもが数多くいること、井戸水の不足により不衛生な水を使用せざるを得ないこと、ホスト社会との軋轢など、数多くの課題を抱えていることが、現地で撮影された貴重な写真とともに説明されました。

 

【学生の感想 抜粋】

今日の講演はとても心に深く刺さるものが沢山ありました。難民問題はこれまではただ漠然と、あー大変そうだなぁと、深く考えたことがなかったのですが、日下部先生のお話を聞いて、想像以上に難民問題とは宗教、政治などが複雑に絡み合い、沢山の問題が付随してくる、非常に深刻な問題であると思い知りました。特に教育や就労の問題については、教育をただ施せばいい訳ではなくて、なんの言語を教えるかによって政治問題にも繋がってしまったり、生きるための就労はコソコソと隠しながらしなくてはならなかったりなど、こうすれば、解決出来るという具体的な案が出てないことに驚くと同時に、なんだか、虚しさというか、情けなさも感じました。

難民や、難民支援について全くの知識がなかったわけではありませんが、今回の講演をきいて何も知らなかったのだと思わされました。
特に衝撃的だったのは、食べ物の支援の部分です。難民の子供たちが食料不足で亡くなってしまうような話はよく聞きます。しかしそこで食料のみを物資として支援したところで結局調理ができないというのは私には無い視点でした。その点で私が驚いたということは、支援される側からものを見られていないということなのだろうと思います。 日本は自然災害が多く、被災者の支援なども多くされています。そういったところでも、私たちから見ると行き届いているようで実際には行き届いてない支援が沢山あったのだろうと思います。国内外に関わらず「行き届いた支援」とは何か考えることが大切なのだと今回の講義で考えました。

ロヒンギャの人々について以前ニュースで少しだけ聞いたことかがあり興味があったので、深く知れて興味深かった。ロヒンギャ難民の問題はすべて負の連鎖が起こってしまっているなと感じた。無人島に移す計画を立てているというのも、根幹からの問題解決にはならないだろうなと思う。多くの経験をしたロヒンギャの人々がどう感じているか私たちはわからないけれど、きっとミャンマーに戻りたいと思う人は少ないと感じる。
そして、これらの問題がもうあまり日本ではニュースにならず、注目されていないということがそもそもの問題だと感じた。私自身もロヒンギャ難民の問題を忘れてしまっていたし、関心を持てていなかった。関心を持つだけではすぐに解決できるわけではないと思うが、関心を持つことから始まることは何かあるのではないかと感じる。日本は難民受け入れの問題について、とても世界からマイナスなイメージを持たれてしまっているが、多くの日本人が関心を持ち問題視することでそのイメージも払拭される機会ができるのではないか。私たちの若い世代がもっと世界で起こる難民問題について考えていかないといけないと思う。

難民の話は日本ではあまり馴染みがないので大変興味深かったです。教育や支援に国同士の関係性が絡んでいてすごくややこしいことになっていて、マドラサのことや難民の人が働くこともバングラデシュ政府は黙認で、あいまいなことしかできない、とても危なっかしい問題なんだなと思いました。
私としては、教育で扱う言語は国際補助語を主に勉強した方がいいのではないかと思いました。なぜなら、ビルマ語もベンガル語もそれだけを勉強すれば、そこにしか居ることができないからです。英語やフランス語であればある程度世界で通じます。
また、そもそもの差別のことですが、自分は差別しているという気はないのですが、どうしてもヒジャーブを身につけた女性が歩いているのを見るとISのテロを思い出して身構えてしまいます。(おしゃれヒジャブもあって、生地や色に合わせてブローチをつけたりメイクを変えたりして可愛いファッションになっていることもあるらしいです)

地図で見てわかるほどに土地や村が焼き払われていて、あまりに残酷だと思いました。各立場の人たちの事情が複雑に絡み合っていて、一概に誰が悪いとは言い切れない面もあるはずですが、それでも非人道的な行為は許せない。
在日コリアンに関する別の授業を履修しています。ロヒンギャの問題を分析的に批判する日本人は多くいると思いますが、日本にも韓国との人権的問題は存在しています。当事者にならないと分からない事情があるからこそ、お互いの国が客観的に「人権」について今一度考え直すべきだと思いました。
私は心理学部なので、人が差別をする心理、当事者になると冷静さを失う理由、見て見ぬ振りをする心理状態、などについて今後学んでいきたいと思いました。