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暑熱刺激によって制御される新規骨格筋分泌因子を発見

生命科学研究科前期課程2年の村田圭吾さんの研究成果が、国際誌Endocrine Journalに掲載されました。
内容は下記の通りです。村田さん、論文掲載おめでとうございます。
論文タイトル:Identification of C-C motif chemokine ligand 5 as a heat-dependent myokine


研究内容:
骨格筋は運動器官としての役割がよく知られていますが、近年、様々なタンパク質やペプチドを分泌する内分泌器官としての役割があることも明らかになってきました。
このような骨格筋から分泌される生理活性因子は総称して「マイオカイン」と呼ばれ、これまで運動刺激に応じて発現変動するマイオカインに焦点を当てた研究が数多く行われてきました。
一方、骨格筋は運動時や受動的熱曝露によって筋温が上昇すること、代謝依存的な熱産生が生じることが確認されており、骨格筋は熱刺激の影響を強く受けていると考えられますが、
暑熱刺激によって発現変動するマイオカインは全くの不明でした。
本研究ではin vitro, in vivoの双方の結果から新規の暑熱抑制性マイオカインとしてCCL5を同定しました。
これまで血中CCL5濃度の上昇は糖尿病や肥満、老化と関連していると報告されております。
そこで現在は骨格筋への暑熱刺激がCCL5量を制御することでこれらの疾患の治療に応用できるか研究を進めています。

村田圭吾さん