【国際交流】2022年度イタリア・カメリーノ大学海外研修レポート
東洋大学理工学部では、主に建築学科と都市環境デザイン学科の学生を対象とし、国際学部ならびに国際観光学部、ライフデザイン学部(現福祉社会デザイン学部)と共同で、イタリア中部にあるカメリーノ大学にて2週間の海外研修を実施しています。
カメリーノの中心部は2016年のイタリア中部地震で大きな被害を受けて住民は復興住宅に移住し、大学キャンパスも周辺に新しいキャンパスをつくるなど、現在も復興が続いています。同じく地震国である日本と経験や知見を交換するため、両大学の学生がカメリーノならびに周辺の被災地を訪問し、被害の違いを学ぶとともに復興の提案を行う実践的な研修プログラムです。
国内で事前研修(2022年度は神戸と大阪)を行ったのち、建築、都市、開発、観光といった様々な視点を持つ学生でグループを組み、災害復興についてだけでなく、ローマをはじめいくつかの都市についても自由なテーマで調査を行います。
現地レポート
研修スタート (8月28日発、29日着)
コロナ禍による中止を挟んで3年ぶりとなった研修は、例年より少ない20名(うち理工学部は13名)が参加しました。ウクライナ紛争によるロシア上空の飛行制限があるため、北極まわりのヘルシンキ乗り換えでローマに入り、すぐバスで最初の研修地アッシジに移動しました。アッシジ到着は成田空港を出てから24時間後でしたが、明日からの調査に向けてさっそく学生は準備に取り掛かります。
2. Assisi調査(8月30日、31日)
事前研修でグループごとに決めたテーマに沿って、アッシジを隅から隅まで調査しました。人の過ごし方や建築・都市的特徴は理工学部の授業で学びますが、違う学部のメンバーと共同調査をすることで視点が広がります。限られた時間の中で、ローマやフィレンツェにまで足を伸ばした積極的なグループもありました。 |