〔競技用国産カヌー開発プロジェクト〕競技用国産カヌー 『水走』試験艇完成披露発表会を開催しました
東洋大学(学長 竹村牧男)は、2018年10月29日(月)、白山キャンパス125記念ホールで「国産競技用カヌー 水走(MITSUHA) 試験艇 完成披露発表会」を開催しました。
水走(MITSUHA)は、日本財団の支援の基、東洋大学理工学部生体医工学科 寺田信幸教授、望月修教授と機械工学科 窪田佳寛准教授を中心とした学術研究である、人間工学・運動生理学・流体力学・バイオミメティクス(生物模倣)を結集した「知」と、日本の産業界が有する「技術」を融合させた産学連携プロジェクトより生まれた、初の国産競技用カヌーです。
このプロジェクトで得られた技術は将来、日本の船舶振興や河川、海洋環境の改善に役立てられるとともに、その技術をアピールする場として、2年後のTOKYOで水走(MITSUHA)を日本人選手が操り、メダルを獲得することを目標として掲げています。
発表会は一般、スポーツ、技術・工業分野から主要23媒体にお越しいただき、
来賓として、日本財団 常務理事 海野光行 様、日本カヌー連盟 副会長 山口徹正 様、東京東信用金庫 会長 澁谷哲一 様をお招きし、水走(MITSUHA)開発メンバーと共に開催しました。
初めに学校法人東洋大学理事長 福川伸次がご挨拶を述べたのち、日本財団 常務理事 海野光行様よりご挨拶をいただき、海野様より「この試験艇の開発技術がこの艇だけにとどまらず、あらゆる物作りの新たな世界を切り開く第一歩となって、将来、私たちの身近な生活の中に息づいていくという事を期待したいと思います」というお言葉をいただきました。
ご挨拶の後、プロジェクトチームリーダーの寺田信幸教授がプロジェクト概要を説明し、研究開発責任者の望月修教授が水走(MITSUHA)の技術について発表しました。
その後、正面にディスプレイされた水走(MITSUHA)試験艇の除幕で、その姿をお披露目すると共に、開発チーム一同によるトークセッションを行い、水走(MITSUHA)のコンセプトや採用した技術、チームメンバーの役割、本プロジェクトが誕生したきっかけなどを紹介し、会場を盛り上げました。
最後の質疑応答では、メディアの方々からいくつか鋭い質問も投げかけられましたが、今回発表した試験艇で様々なテストを行った後、そのフィードバックを反映した実戦艇の製作を2019年5月を目処に行う旨を発表し、会を締めくくりました。
発表会では、水走(MITSUHA)の高い直進性と旋回性能を実現した背景・本プロジェクトの取り組みについて紹介したプロモーション映像もお披露目しました。
以下のURLよりご覧いただけます。
YouTube:
https://www.youtube.com/watch?v=bb_KCgASMyI
水走(MITSUHA)についての新着情報は以下のページよりご覧いただけます。
・水走Webサイト(
http://mitsuha.tokyo/)
・水走Facebookページ(
https://www.facebook.com/mitsuha.toyo/)
・水走Twitterアカウント
(@Mitsuha_toyo)
| 開発発表会概要
日時:平成30年10月29日(月)15:00~16:30
場所:東洋大学白山キャンパス 125記念ホール
来賓:日本財団 常務理事 海野 光行 様
公益社団法人:日本カヌー連盟 副会長 山口 徹正 様
東京東信用金庫 会長 澁谷 哲一 様
挨拶:学校法人 東洋大学 理事長 福川 伸次
日本財団 常務理事 海野 光行 様
開発チーム
東洋大学 理工学部 生体医工学科 教授 望月 修(研究開発責任者)
同 理工学部 生体医工学科 教授 寺田 信幸(プロジェクトチームリーダー)
同 理工学部 機械工学科 准教授 窪田 佳寛(研究開発担当)
株式会社テックラボ 取締役 白石 勝(船艇製作)
同 郷 慎之輔( 同 )
東京都カヌー協会 理事長 藤野 強 (船艇評価)
株式会社リーディングカンパニー 代表取締役 釘尾 成美(ウェア開発・防滑)
株式会社ワイエムジーワン 代表取締役 山家 一繁(ラッピング製作)
KARA-FULL 雑賀 吉人(外装デザイン)
プロジェクト支援
日本財団
プロジェクト推進支援
東京東信用金庫
株式会社浜野製作所
なお、この発表会の模様は当日のNHK首都圏ニュースで放送されたほか、一般紙・スポーツ紙・webニュースなど各メディアで取り上げられました。