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酸化ストレスにより誘導されるプログラニュリンの新規生理作用の発見

生命科学研究科前期課程2年の下田歩夢さんの研究成果が、国際誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry(2021,7,21)に掲載されました。内容は下記の通りです。
下田さん、論文掲載おめでとうございます。
論文タイトル:Hydrogen peroxide induces progranulin expression to control neurite outgrowth in HT22 cells
研究内容:生物は通常、大気中に存在する酸素を消費することで生命活動を維持しています。この酸素は生体内において、様々な刺激によって反応性の高い活性酸素種に変化するのですが、活性酸素種は細胞内に侵入した病原菌の排除などに働く一方で、過剰に蓄積してしまうと酸化ストレスとなり、細胞をも攻撃してしまい、結果的に認知症やがんなどの様々な疾患に至る場合があります。脳においては、酸化ストレスに対して特に脆弱であること、また成人の神経細胞は基本的には増殖能がないことから、脳における酸化ストレスの研究は非常に重要です。本研究では、酸化ストレスによってプログラニュリンと呼ばれる成長因子の発現が増加し、それによって神経突起を伸長させることが明らかとなりました。これは神経細胞における酸化ストレスに対する基本的な防御機能であることが考えられ、酸化ストレスに起因する疾患の原因解明などに寄与することが期待されます。