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ミニコラム:身近な生き物の形に迫る(動物発生システム研究室:小柴 和子教授)

私たちの研究室では、様々な動物を使って心臓の発生や肢の再生について研究を行っています。
マウスは専用の飼育室で飼育していますが、それ以外の動物は実験室で飼育しているため、目を凝らすと実験室のいたるところに様々な動物がいるのが分かります。
机の下にはアフリカツメガエルやメダカの入った衣装ケースが置かれ、インキュベーターを開けるとゼブラフィッシュの水槽が並び、棚からはアホロートル(ウーパールーパー)がつぶらな瞳で学生たちを見つめています。

 

(写真1:ゼブラフィッシュ)                    (写真2:前肢を再生中のアホロートル)

最近、私たちの研究室では、新たな実験手法として3Dイメージングを取り入れました。
群馬大学医学部の先生が開発された方法を応用して、連続断面画像を重ね合わせて立体画像を再構築するというものです。
器官の形、特に心臓は複雑な形状をしていることから、切片から得られる2次元的情報だけでなく、立体的な解析が可能な3Dイメージが必要になったのです。
本来の実験では染色したマウス胚から3Dイメージを作製していますが、手法を身に着けるために、まずは手近なサンプルを用いて練習を行っています。
3Dイメージングの手法では、色のコントラストをひろうため、はっきりとした色合いのものが良く、切片を作製するのに適した大きさでないといけません。
そこで、小型のクモとハチをサンプルとして3Dイメージングを作製しました。その結果、とても詳細な3D画像を得ることができ、
クモの画像などは、目の配置や脚の毛といった細部まで観察できます。あまりのリアルさに、クモ嫌いな学生には評判が悪いほどでした。
3Dイメージですから、もちろん体全体を観察することができ、画像を回転させて腹部の構造を見ることもできます。
普段、クモやハチをじっくりと観察することもそうないと思いますので、ぜひこの機会に観察してもらえたらと思います。なかなかインパクトありますよね。

  
(写真3:クモの3Dイメージ)              (写真4:ハチの3Dイメージ)

(2021.11 動物発生システム研究室 教授 小柴和子)