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ロヒンギャ危機に関して、現地で支援に携わる国連職員よりご講演いただきました

 国際地域学演習(専門ゼミナール)の授業の一環として、去る5月20日、国際移住機関(International Organization for Migration)の
東山慎太郎さんに「ロヒンギャ避難民支援の現状と展望&国際機関で働くためのキャリアパス」に関するご講演をヴァーチャルで行っていただきました。

 東山さんはダルフールやロヒンギャキャンプなどにおける緊急支援をIOMにて従事してこられました。ロヒンギャキャンプには2017年から赴任されており、ロヒンギャ危機による大規模な避難民の流入を現地で目の当たりにした貴重な経験などもお話しいただきました。この問題は、避難民が88万人以上の新規で流入したことにより、現地住民(47万人)との人口比率が大きく歪んでしまったことでした。既にキャンプに居住していた人々と併せて100万人を超える人口規模は、様々な物価に影響を及ぼすと共に、徐々に現地住民との軋轢や、自然環境の変化などが問題となってきた状況について、また、その支援の在り方について、動画や写真を使いながらご講演いただきました。

 難民発生や危機が発生してから2-3年経過してからが1つの山であるというお話がありました。初めのうちは緊急支援がなされるものの、中長期化してくる中で支援が先細っていく現実や、日常生活や支援に必要なインフラ整備に対する資金の不足などにも触れていただきました。現在、軍政による統治が進んでいるミャンマーにおいて、ロヒンギャ問題の解決は益々難しくなっているとも言えます。バングラデシュ内においても地元住民などからの不満も出ており、この現状は、容易には解決されないことが予想されます。

IOMによる現地支援の動画の一場面

 受講した学生からは、「現地で支援活動をされている方の貴重なお話を聞き、具体的に知る事ができたこと。」に対する、驚き、そして知的喜びと惨状に対する悲しみの声が出ていました。インターネットが普及してもなお、現地でしか得られない情報があり、それに触れることで様々な学びがあることを感じてくれた学生が多かったようです。
勉強し、調べることで多くを知る事はできるけれど、それには限界がある。ヴァーチャルであっても、現地に長く滞在する方からの情報に触れることで、想定外の発見や、そこにある暮らしに対いて実感を持てる。といった印象を、参加した学生が持ってくれたようで、企画した教員としては大変嬉しい限りでした。

 なお、本企画に先立つ4月23日には、「ロヒンギャ危機」に関する事前勉強会をHybridで実施しました。本学教員から、「ミャンマーからの視点」「バングラデシュからの視点」「国連機関による対応」をそれぞれ講義することで、複眼的に事象を捉えることの大切さを伝えると共に、対面での実施が可能であったため、グループディスカッションなども行いました。

(担当:坪田建明・岡本郁子)

「ロヒンギャ危機」に関する事前勉強会