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【著作紹介】すべての人を温かく迎え入れる村リアーチェ ―多文化共生の一つのすがた

[2021年9月更新]

すべての人を温かく迎え入れる村リアーチェ

著者:中挾 知延子(国際観光学部国際観光学科 教授) 【訳】
出版社:八千代出版
出版年:2021年3月発行
ISBN:9784842918037
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内容:
イタリアで最も貧しく過疎化の進む地域にある小さな村リアーチェに、一隻の難民ボートが漂着する。首長ドメニコ・ルカーノの強いリーダーシップの下、難民たちはゆっくりとではあるが、住む人がいなくなった空き家に住まいを構え、村の伝統的な職人仕事を覚え、村社会の一員として共生していくようになる。不公正な負担や権力による圧力から人々を開放するユートピアを、部分的ではあるけれどやり遂げたのだ。リアーチェの、持続可能でヒューマニティにあふれた共生社会の物語をどうぞ。

八千代出版の紹介ページ

 

教員メッセージ

イタリア語の原著からの翻訳です。
イタリア半島のつま先カラブリア州の小さな村リアーチェでは、21世紀初めから世界各地から移民の人々を温かく受け入れて、多文化共生社会を実現しました。
異なる文化的背景を持つ多様な人々がどのようにして村の人々と一緒に「ユートピア」を築いていったのか、村長ドメニコ・ルカーノは語り始めます。著者アントニオ・リナルディスによるドキュメンタリー本です。
真っ青な空、明るすぎる太陽の風景に悲しみに満ちた南イタリアの人々の歩んできた道のりとともに、ヒューマニティあふれる物語を味わってください。
あなたの知らなかったイタリアがあります。

 

[著者] 中挾 知延子(ナカバサミ チエコ)

中挾知延子先生

【プロフィール】
以前フランスストラスブール大学で研究員の機会を得て地理学部におりました。
現在興味を持っている分野はコミュニケーションネットワークの分析で、フランス語圏の地域、イタリア、それらも含む地中海や北アフリカで多言語・多文化・多民族間のコミュニケーションに適用して、人々のネットワークを分析しています。
最近は、南イタリアカラブリア地方の共同体での多文化共生社会における人々のコミュニケーションネットワークに興味を持って研究しています。
個人的にはひとつでも多くの言語を話したいと思っています。

【経歴】
2017年04月 - 現在 東洋大学国際観光学部教授
2005年04月 - 2017年03月 東洋大学国際地域学部教授
1998年04月 - 2005年03月 東洋大学国際地域学部助教授
1993年 - 1997年 東京国際大学 助手
1990年 - 1993年 東京国際大学 副手
フランスストラスブール大学客員教授
フランスストラスブール大学交換研究員

【学歴】
  - 1998年 埼玉大学 理工学研究科情報数理科学専攻
  - 1988年 大阪大学 工学部応用物理学科(工業数学研究室)

関連リンク

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