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【著作紹介】iHuman AI時代の有機体-人間-機械

著者:河本 英夫・稲垣 諭  (文学部哲学科 教授) 【編著】
松浦 和也(哲学科 准教授)、高橋 厚(哲学科 助教)【共著】 

出版社:学芸みらい社
出版年:2019年3月発行 
価格:2,200円+税
ISBN: 9784909783073
所蔵館:白山


内容
シンギュラリティ(技術的特異点)がひらく未来のヴィジョンを哲学・サイエンスの第一線の研究者と熟練・気鋭のアーティストが描く。
反実仮想、人間の終焉と拡張、情報技術時代のアート、創造と発生、人工生命──。AI時代のキーワードを軸に、自然・人工・人間の3つの知能が協働する現場に踏み込み、有機体-人間-機械〈iHuman〉の進化の現実性を構想する。

学芸みらい社の紹介ページ

 

教員メッセージ

 人工知能や人工生命が、人間や人間の生活を目覚ましいほどに変えてしまい、現実性そのものも大幅に変化している。現実は拡張されたものとなり、初音ミク、ポケモンゴーではそのなかですでに現実は拡張されている。また仮想通貨やサイバー国家のように、既存の枠にとどまらない現実も出現している。だがこれらはいまだ「人間的、あまりに人間的な」現実性の拡張でもある。
人工知能が人間に取って代わる特異点は、ずっと以前に開始されたものであり、機能面で見れば、多くの場面で人間はマシーンにすでにとって代わられてきた。そのとき人間の能力の側室を、ゼロベースで考え直してみるという課題が生じる。演劇の演出家、舞踏家、美術史家、アーティストも入れて、ともかくもリセットされた後の人間について考察するという課題を設定している。このテーマは、果敢に踏み出してみることを課題としている。

 

目次

序 章 美・善・真:AIと「人間の経験」の拡張…………河本英夫(哲学/システム論)
第1章 非 人 間:シンギュラリティと「人間の終焉」…宇野邦一(フランス文学/現代思想)
第2章 出 来 事:「態」の演劇 …………………………松田正隆(劇作家/演出家)
第3章 手 順:情報技術時代の制作論…………………村山悟郎(アーティスト)
第4章 道 具:「ポスト・ヒューマン」以後…………稲垣諭(現象学/環境哲学)
第5章 創 造:想像力をめぐる戦争の時代の芸術……笠井叡(舞踊家)
第6章 切 断:「無能な人工知能」の可能性…………アダム・タカハシ(高橋厚)(ルネサンス自然哲学史)+高橋英之(認知科学/神経科学)
第7章 偶 像:労働力としての人工知能………………松浦和也(ギリシア哲学)
第8章 調 停 者:ネクスト・レンブラント………………古川萌(美術史)
終 章 反実仮想:「いのち」を造る…………………………河本英夫+池上高志(複雑系科学/ALife研究) 

[編著者] 河本 英夫 (カワモト ヒデオ)

1953年鳥取県生まれ。
東京大学教養学部卒業。同大学大学院理学系研究科博士課程満期退学。
専門は科学論、システム論、オートポイエーシス。
長崎大学助教授を経て、現在、東洋大学文学部哲学科教授、博士(学術)。あらゆる人間の生の深層に届く言葉を繰り出す唯一無二の哲学者。
主な著作に『オートポイエーシス』『臨床するオートポイエーシス』(ともに青土社)、『〈わたし〉の哲学』(角川選書)等がある。

 

[編著者] 稲垣 諭(イナガキ サトシ)

 

1974年、北海道生まれ。
東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。文学博士。
現在、東洋大学文学部哲学科教授。専門は現象学・環境哲学・リハビリテーションの科学哲学。
著書に『大丈夫、死ぬには及ばない』(学芸みらい社)『壊れながら立ち上がり続ける ―個の変容の哲学―』(青土社)など多数。

 

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(河本 英夫教授)
東洋大学研究者情報データベース(稲垣 諭教授)
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