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【著作紹介】文学教材を用いた英語授業の事例研究

[2020年6月更新]

文学教材を用いた英語授業の事例研究

著者:久世 恭子(経営学部経営学科 准教授)
出版社:ひつじ書房
出版年:2019年10月発行
価格:本体8,000円+税
ISBN:9784894769878
所蔵館:所蔵情報を確認する

内容:
実際の大学授業事例から英語教育における文学教材の意義を再検討した研究書。本書では、日本の英語教育における文学教材の立ち位置を歴史的に確認し、英米での歴史や理論を踏まえた上で、これまで余り明らかにされてこなかった授業展開や学習者の反応を分析しデータとして示している。コミュニケーション能力育成やESP(English for specific purposes)を重視した授業での文学教材利用の可能性も追究する。

 

教員メッセージ

 文学という教材は、英語教育の中でどういう意味を持つのだろうか、その疑問に答えるために、多くの授業実践を行い観察し、受講生の反応を分析してまとめたのがこの本です。
 文学は、日本では特に、「難しい」「実用的でない」などの先入観を持たれ、相次ぐ教育改革の過程でかつてのように重要視されなくなりました。しかし、英米では、言語教育における文学をより広くとらえ直し、学習者の創造性や思考力・コミュニケーション能力をも高める教材としてその価値を見直す動きが起こっています。
 本書で取り上げた事例はいずれも大学英語教育におけるものですので、文学を用いた授業を一緒に体験し、文学教材の持つ様々な意義―洗練され選び抜かれた言語表現、多様な言語活動を生み出す豊かなテクスト、楽しみや感動・学習への動機づけを与え、解釈する力・創造力・文化的な理解を育む特質など―を感じていただければ、著者としてそれに勝る喜びはありません。

[著者] 久世 恭子(クゼ キョウコ)

【経歴】
2019年4月 - 現在, 東洋大学, 経営学部, 准教授
2016年9月 - 現在, 東京大学教養学部, 非常勤講師
2018年4月 - 2019年3月, 東洋大学経営学部, 講師
2015年4月 - 2018年3月, 上野学園大学音楽学部, 准教授
2008年4月 - 2018年3月, 早稲田大学理工学術院, 非常勤講師

【受賞歴】
2019年3月, 日本国際教養学会, 優秀発表賞, コースの「一部」で使う文学教材ー"Pygmalion"を用いた英語授業の実践からー

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(久世 恭子准教授)