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【著作紹介】社会教育・生涯学習

著者関 直規 (文学部教育学科 教授) 【共著】
出版社: ミネルヴァ書房
出版年:2019年 1月発行 
価格:2,200円+税
ISBN: 9784623084470
所蔵館:白山


内容
本書では学校のあり方に社会教育・生涯学習が深くかかわっていること、学校の教育活動を豊かに展開するうえで地域の社会教育施設、社会教育専門職員と連携・協働することの意義について学ぶ。子どもたちの豊かな成長・発達を支援する教育活動の一環に「社会教育」を位置づけ、現代の学校教育改革との関連について解説した最新のテキスト。

[ここがポイント]
◎ 新学習指導要領および最新の教育法規を踏まえて解説
◎ 教職課程コアカリキュラムの「教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む)」に準拠。
◎ 教職を目指す学生および現職の教師に必携のテキスト

ミネルヴァ書房の紹介ページ

 

教員メッセージ

 本シリーズ「MINERVAはじめて学ぶ教職」(全20巻+別巻1)とその姉妹編「MINERVAはじめて学ぶ教科教育」(全10巻+別巻1)は、教職の視点から教育学全体をわかりやすく整理した選集です。「教職課程コアカリキュラム」の内容を踏まえ、教員養成におけるテキストのスタンダードを目指しています。教育学の広く深い専門分野に体系的にアプローチしつつ、読者の学びを丁寧に支援する、章冒頭のポイントや豊富な側注等を用意することによって、わかりやすさと見やすさを実現しました。

 「MINERVAはじめて学ぶ教職」の第7巻として編まれたのが、本書『社会教育・生涯学習』です。私たちの教育・学習を「社会」に展開し、「生涯」にわたるものとして捉えており、社会教育・生涯学習の基本的内容を学ぶことができますが、特に、それが、学校教育のあり方にどのように関わっているのかを解説している点に特色があります。例えば、運動部活動や体験活動において地域人材を活用することは、教員の勤務実態を改善し、社会全体で子どもたちの成長を支え、学びの質や生きる力を高める可能性を持っています。

 このように、私たちは、社会教育・生涯学習の視点に立つことで、自由な発想で、学びをデザインしやすくなります。本書が、教職を目指す皆さんにとって、複雑化する教育問題を解決する、豊かな学びの場を創造するためのツールになることを願っています。

  

目次

監修者のことば
はじめに

序 章 社会教育・生涯学習と学校
1 社会教育・生涯学習と学校の関係
2 生涯教育論の提唱と学校の変容
3 生涯学習政策の展開と学校の役割
4 地域と連携・協働する学校
5 社会教育・生涯学習に求められる課題


第Ⅰ部 社会教育・生涯学習の基礎

第1章 社会教育・生涯学習の思想と歴史
1 社会教育の成立とその思想
2 公民館の誕生と社会教育法の理念
3 生涯教育の理論と広がり
4 社会教育・生涯学習の展望
コラム1 日本「社会教育」の韓国への伝播

第2章 社会教育・生涯学習の法制と行政
1 日本国憲法と教育基本法
2 社会教育法と生涯学習振興法
3 社会教育の行政
コラム2 法令条文の表記

第3章 社会教育・生涯学習の施設と職員
1 生涯学習を支える社会教育施設
2 社会教育施設としての公民館
3 社会教育施設としての図書館
4 社会教育施設としての博物館
5 生涯学習を支える社会教育職員
コラム3 地域に根ざす,学校と公民館——地域で見守る,おらが「ふもとの子どもたち」

第4章 社会教育・生涯学習の対象と方法
1 対象を理解する
2 社会生活を営む成人の学び
3 成人・青少年の学習をめぐる考え方
4 生涯学習の形態・方法とアウトリーチ
5 多様性と平等性を重視する学びの支援
コラム4 社会教育職員は地域の応援団

第5章 世界の生涯学習政策
1 ユネスコにおける生涯教育の提唱から権利としての学習へ
2 平和で持続可能な社会を創るための学習
3 ユネスコによる近年の生涯学習の取り組み
4 OECDの生涯学習政策
5 ヨーロッパとアジアにおける生涯学習
コラム5 「寄せ鍋」交流


第Ⅱ部 学校と社会教育の連携

第6章 「開かれた学校」にみる社会教育
1 「開かれた学校」の求められる経緯・社会的背景
2 学校と地域の連携・協働による教育に係る法的根拠と求められる人材
3 地域と学校の連携・協働を実現するための仕組み
4 今後の課題と社会教育に期待される役割
コラム6 コミュニティ・スクールの現場から——学校運営協議会にかかわって

第7章 地域文化の継承
1 人口減少社会における地域文化継承
2 地域文化の継承とふるさと教育
3 地域文化の継承と若者の活動
4 地域文化の継承と住民の意識の形成
5 地域文化の継承と地域の継承
コラム7 豊後二見ヶ浦の大しめ縄づくりに見る「伝統の再創造」

第8章 地域防災教育の展開
1 大震災の経験に見る社会教育の課題
2 防災文化の創造に向けた防災教育の視点
3 地域防災教育の実践
コラム8 避難所運営マニュアルは役に立たない?


第Ⅲ部 地域における社会教育

第9章 貧困・格差社会を生きる子どもの暮らしと社会教育
1 日本の子どもは幸せか——「子どもの貧困」から考える
2 「子どもの貧困」とは何か
3 「子どもの貧困」解決に向けた教育の位置と実践
コラム9 「つながりの貧困」を防ぐ地域の「気遣い人」に

第10章 若者支援と居場所づくり
1 戦後社会教育における若者支援の展開
2 2000年代以降の若者の自立支援施策
3 地域再編期における若者支援の現状と課題
4 若者支援の今後の課題
コラム10 青年の社会的居場所としての仙台自主夜間中学

第11章 地域スポーツの推進と生涯学習
1 地域スポーツを学ぶ意味
2 地域スポーツ振興の法制度と理念・目的
3 地域スポーツの施設と人材
4 地域スポーツの推進団体
5 体育・スポーツ活動における学社連携
コラム11 地域スポーツクラブにおける障害者との共生

第12章 地域で生きる障害者
1 障害者福祉の基本理念としてのノーマライゼーション
2 地域で生きる障害当事者による自立生活運動の展開
3 「障害者の権利に関する条約」の意義とその影響
4 インクルーシブな地域社会を拓く日本の障害者福祉施策の展開
コラム12 障害は「不良」なのか?

第13章 多様性を包摂する社会教育を目指して
1 日本における多文化・多民族社会のありよう
2 在日韓国・朝鮮人の子どもを対象とした在日朝鮮人教育の始まり
3 1980年代の「国際化」進展のなかでの教育
4 多文化共生をめぐる動きの諸相
5 多様性を包摂する教育を目指して
コラム13 韓国朝鮮にルーツをもつ自分のもち味を生かして教育に携わる


索 引 

 

[著者] 関 直規(セキ ナオキ)

専門分野は社会教育・生涯学習

【学歴】
東京大学, 大学院教育学研究科, 博士課程単位取得満期退学
【学位】
教育学修士, 東京大学より授与
【経歴】
東洋大学, 文学部, 教授
東洋大学, 文学部, 准教授
弘前学院大学, 文学部, 准教授
弘前学院大学, 文学部, 講師
筑波大学, 人間学群, 非常勤講師
都留文科大学, 文学部, 非常勤講師
大東文化大学, 文学部, 非常勤講師
弘前大学, 教育学部, 非常勤講師
日本体育大学, 体育学部, 非常勤講師

 

関連リンク

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