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【著作紹介】ホスピタリティ・マネジメント 第2版

[2019年4月更新]

ホスピタリティ・マネジメント

著者:徳江 順一郎(国際観光学部国際観光学科 准教授)
出版社:同文舘出版
出版年:2018年4月発行
価格:2,400円+税
ISBN:9784495381820
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内容:
ホスピタリティの起源や概念を歴史的に解説するとともに、具体的な現場レベル、組織レベルのマネジメントについても
その理論と実践について言した好評の初版を全面的にリニューアルした最新版!

同文舘出版の紹介ページ

 

教員メッセージ

 東京オリンピック・パラリンピック招致に際して、「おもてなし」の語がもてはやされるようになって久しい。観光立国を目指すわが国においては、この「おもてなし」が一つの強みとしてしばしば用いられるようになっているようである。

 それに対応する表現が「ホスピタリティ」である。しかし、そもそも、ホスピタリティとおもてなしとの差は、一体なんなのであろうか。もし同じことを意味しているのであれば、いずれかの語に収斂され、もう片方は用いられなくなるはずである。現実に両方の語を耳にすることが多いということは、必ずしも同じ概念ではない、ということがいえよう。

 本書では、ホスピタリティ概念を把握するに際して、現状のわが国における用法はもちろんのこと、研究の潮流の検討や語源をたどる歴史的なアプローチ、そして過去の文献における記述の検討などを踏まえ、関係性マーケティングの知見と社会心理学における研究成果を取り入れて、新しい観点から検討した。特徴的なのは、ホスピタリティを、「社会的不確実性の高い環境における関係性のマネジメント」という観点から把握したことである。実は、不確実性が高い状況でなければ、本来的な信頼は生じない。そして、その信頼を軸とした関係性のマネジメントこそが、ホスピタリティにつながっていくということになる。

 多くの研究では、心遣いや気遣い、あるいはマナーを通じたホスピタリティの把握が多いが、本書を一読することで、ホスピタリティとおもてなしを取り巻く多くの疑問が氷解することだろう。

 

目次

第1章 ホスピタリティの現実
第2章 ホスピタリティの起源・語源と歴史
第3章 ホスピタリティに関連する諸研究
第4章 サービス概念の把握
第5章 サービスの特性とサービス・マネジメント
第6章 ホスピタリティへのアプローチ
第7章 背景理論【1】~関係性概念~
第8章 背景理論【2】~相互信頼関係と安心保障関係~
第9章 トライアド・モデルとホスピタリティ・マネジメント
第10章 現場レベルのホスピタリティ・マネジメント
第11章 組織レベルのホスピタリティ・マネジメント
第12章 トライアド・モデルの拡張

[著者] 徳江 順一郎(トクエ ジュンイチロウ)

徳江 順一郎先生

【学位】
修士(商学), 早稲田大学

【委員歴】
2019年04月 - 現在, 公益社団法人 日本ブライダル文化振興協会, ブライダルサービス宣言認証制度審査委員
2019年02月 - 現在, 一般社団法人 宿泊業技能試験センター, 宿泊業技能試験 評価委員長
2018年09月 - 現在, 公益社団法人 日本ブライダル文化振興協会, 技能検定委員
2019年04月 - 2019年06月, 公益社団法人 日本ブライダル文化振興協会, The Master of Bridal Coordinatorコンテスト 筆記試験審査員

【受賞】
ツーリズム学会 ツーリズム学会賞(2009)・論文賞 ホスピタリティ概念・再考
日本ホスピタリティ・マネジメント学会 第五回日本ホスピタリティ・マネジメント学会奨励賞 不確実性を軸とした主体間関係性マネジメント -対面サービスにおける事例-

関連リンク

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