MENUCLOSE

【著作紹介】経験をリセットする

著者:河本 英夫 (文学部哲学科 教授) 
出版社: 青土社
出版年:2017年 9月発行 
価格:2,000円+税
ISBN: 9784791770120
所蔵館:朝霞


内容 大災厄のあとで哲学に何ができるのか。そして私は「巡礼」の旅に出た――。
モンゴルからアメリカへ、八丈島からフクシマへ、世界中の様々な場所を訪ね歩き、「いま・ここにはいない」自己へと変容する。知り得た知識を捨て、目的を持たずに歩き、経験の可動域を広げる。オートポイエーシスの第一人者が、歩いて歩いてたどりついた、行為哲学の真骨頂!

青土社の紹介ページ

 

教員メッセージ

  『経験をリセットする』(河本英夫)は、哲学を一つの「吟遊詩」だと考え、心を放浪に近い状態にして、多くの国々を旅行したときの紀行文からなっている。
2011年の東日本大震災のような稀な出来事に直面したときに、いったい哲学は何ができるのかという問いは、現在もなお引きずったままの問いである。答えは無くても、どこか経験にそれ以前とは違ったものがなければ、哲学を生きるということにはならない。

  そのとき言葉を捨て、再度言葉を獲得しなおすほどのプロセスを通過するのでなければ、経験は停滞していることになる。そこで環境になかに佇み、自然に触れ、そこから立ち上がってくる言葉を紡ぐようにして描いた作品である。

目次

はじめに

第1章 吟遊する哲学 Wandering Philosophy

第2章 ワールズ・エンド World’s End
2-1 チェジュ記 Notes of Jeju
2-2 ウエスト・コースティング West Coasting
2-3 イーストコースト・エクスプレス East Coast Express
2-4 生命の異系 Another life

第3章 ジャパニーズ・リンボ Japanese Limbo
3-1 大地の熱 Fire of Earth
3-2 ファンタスティッククロード Fantastic Road
3-3 チバニアン Chibanian

第4章 フクシマ・ランドマーク Fukushima Landmark
4-1 現実性と希望の輪郭 Reality and Hope
4-2 ラディオアクティヴ奥の細道 Radioactive Narrow Path
4-3 フクシマ・レヴィジテッド Fukushima Revisited

おわりに

[著者] 河本 英夫 (カワモト ヒデオ)

1953年鳥取県生まれ。
東京大学教養学部卒業。同大学大学院理学系研究科博士課程満期退学。専門は科学論、システム論、オートポイエーシス。
長崎大学助教授を経て、現在、東洋大学文学部哲学科教授、博士(学術)。あらゆる人間の生の深層に届く言葉を繰り出す唯一無二の哲学者。
主な著作に『オートポイエーシス』『臨床するオートポイエーシス』(ともに青土社)、『〈わたし〉の哲学』(角川選書)等がある。

 

 

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(河本 英夫教授)
動画で見るWeb体験授業 現実感について
教員が語る「学問の魅力」  「問い」を持ち続けることが、経験の幅を広げ、深める