【著作紹介】倭人伝断片
内容:
第56回歴程賞受賞!
岩肌の中にわたしはやがて一つの複雑な文様となって消失し、わたしがもはやいないということ自体が一つの風景として開かれる、
(「「倭人伝」断片」)
記憶と現在とを揺蕩いながら、果てなき地点に向けて書き継がれたさまざまなイマージュの断片。第32回現代詩手帖賞受賞以降、先鋭な詩作と切先鋭い評論の両輪で精力的に活動する俊英詩人による最新詩集。
教員メッセージ
この詩集には、天香具山をはじめ、アリゾナ、ニューヨーク、パリ、酒匂川など様々な地名が出てきて、場所から場所へ移るような書き方をしました。
最後の詩「住吉行」は、新幹線に乗りながら、次いで大阪の街を歩きながら、次から次へと浮かんでくる言葉をただ書いたものです。そうした詩を書くことのライブ感覚も楽しんで頂けたら、と思います。
[著者] 福田 拓也(フクダ タクヤ)
文学博士
専門分野:20世紀フランス文学
著書・論文等:
まだ言葉のない朝 [思潮社]
小林秀雄 骨と死骸の歌 [水声社]
日本の起源―アマテラスの誕生と日本語の生成 [水声社]
関連リンク
東洋大学研究者情報データベース(福田拓也 教授)
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Femme et récit de rêve : la mise en scéne de la production du récit de rêve éluardien(東洋大学学術情報リポジトリ)