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【著作紹介】変容する中華世界の教育とアイデンティティ

変容する中華世界の教育とアイデンティティ著者王 雪萍 (社会学部メディアコミュニケーション学科 准教授) 【編著】
出版社: 国際書院
出版年:2017年 3月発行 
価格:4,800円+税
ISBN: 9784877912826
所蔵館:白山


内容激しく変動する中華世界において、人々はアイデンティティをどのように形成しているのだろうか。学校、家庭、コミュニティ、サイバー空間における教育の理念と実践を、歴史と現在を見据えて分析する。

国際書院の紹介ページ

 

教員メッセージ

 中国は1978年の改革・開放以降、目まぐるしい経済発展を遂げており、世界中に中国系住民が増えるなか、中国人のアイデンティティと教育との関連性について様々な議論が行われています。

 本書は中国人のアイデンティティをめぐる変容過程を、第1部においては近代以降から今日までの中国の教育の歴史歴な流れ、教育内容の変容過程、国内の少数民族や一人っ子政策などと関連して解説し、そのうえで第2部では、台湾、香港および日中関係の視点からも考察しています。

 中国の教育や中国人のアイデンティティ、そして中国大陸、台湾、香港との関係、日中関係について興味のある学生に、ぜひ一読することをお勧めします。

目次

第1章 阿古智子「「中国」をめぐるアイデンティティとナショナリズムに関する研究: 開かれた国際関係と市民社会を展望して」
The Study of Chinese Identities and Nationalisms: Towards More Openness in International Relations and Civil Society


第1部 歴史と現在のなかの中国教育
第2章 大澤肇「中国における公民科・公民教育論の系譜: 小学校教科書の分析を中心に」
A Genealogy of Civic Education in Modern China: As Manifested in Primary School Textbooks


第3章 王雪萍「改革・開放後中国の小学校における教育改革の理念と挫折: 新設された社会科の教育内容の変化から見る天安門事件の影響」
Elementary Education Reform in the Contemporary PRC-Aims Fulfilled and Frnstrated:implications of the Tiananmen Incident for the Social Studies Curriculum


第4章 武小燕「教科書から見た「中国」自画像の変容: 改革開放以降の国語・歴史・政治の3科目を中心に」
The Changing Self-Image of “China” as Manifested in Textbooks for National Language, History and Politics


第5章 新保敦子「中国回族女子青年の教育と社会移動に関する一考察: 「女学」を中心として」
Education and the Social Mobility of Young Hui Women: The Role of Islamic Girls' Schools


第6章 于小薇「中国の一人っ子政策と教育における諸問題」
The “One-Child Policy” and Education


第2部 周辺諸国・諸地域と「中国」の相互影響: 教育・アイデンティティ・ナショナリズム
第7章 エドワード・ヴィッカーズ(桐明綾訳)「台湾、香港、中国大陸における意識の変貌: 和解へのアイデンティティポリティクスとその展望」
Altered States of Consciousness: Identity Politics and Prospects for Taiwan-Hong Kong-Mainland Reconciliation


第8章 山﨑直也「馬英九政権の教育政策と二つの「中国」」
President Ma Ying-jeou's Education Policy and the “Two Chinas”


第9章 中井智香子「香港の「公民教育」と「国民教育」: 「一国二制度世代」のアイデンティティ形成をめぐって」
“Civic Education” and “National Education” in Hong Kong: identity formation and the “one country, two systems” generation


第10章 アナ・コスタ(中井智香子、園田真一、小栗宏太訳、阿古智子監訳)「日中関係のなかのナショナリズムとナショナル・アイデンティティ」
Nationalism and National Identity in Contemporary Sino–Japanese Relations

おわりに

著者紹介
索引
 

[著者] 王 雪萍(オウ セツヘイ)

東洋大学社会学部准教授。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了、博士(政策・メディア)。慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所助教、関西学院大学言語教育研究センター常勤講師、東京大学教養学部講師・准教授などを歴任。
主な著作として、『戦後日中関係と廖承志―中国の知日派と対日政策』(編著、慶應義塾大学出版会、2013年)、『大潮涌動:改革開放与留学日本』(共編著、中国・社会科学文献出版社、2010年)、『改革開放後中国留学政策研究―1980-1984年赴日本国家公派留学生政策始末』(中国・世界知識出版社、2009年)などがある。
 

関連リンク

東洋大学研究者情報データベース(王 雪萍 准教授)
中国の「一帯一路」構想と文化外交──国際教育交流を中心に──(東洋大学学術情報リポジトリ)