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【校長からのメッセージ】~2020年度入学生の皆さんへ

【校長メッセージ】~2020年度入学生の皆さんへ~

新型コロナウィルス感染防止のため、4月8日の入学式は中止としました。
このため、新入生の皆さんへ、本校入学にあたって校長のメッセージを掲載しました。

 


2020年4月  東洋大学附属牛久中学校・高等学校長 遠藤隆二

皆さん、こんにちは!

東洋大学附属牛久中学校・高等学校の校長、遠藤隆二と申します。どうぞ、宜しくお願い致します。

皆さんの本校での学校生活が「この4月から始まる」予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、入学式は中止となりました。このため、皆さんの本校への入学に当たって、新入生の皆さんにメッセージを送ることにしました。心の中で入学式を想定しながら、じっくり読んでほしいと思います。

中学校の新入生82名の皆さん、高等学校の新入生658名の皆さん、そして、保護者の皆様、東洋大学附属牛久中学校・高等学校へのご入学、誠におめでとうございます。皆さんを教職員一同、心より歓迎致します。

皆さんは、在校生など多くの人の祝福を受けながら、本校入学の晴れ姿を、ご両親を始め、家族の方々や私たち教職員と共に喜び、入学式を新たな希望のスタートにしたかったのではないかと思います。我々もそう思っています。皆さんもご存知のように、新型コロナウィルス感染が広がり続けていますが、皆さんの生命・安全・健康を第一に考え、密集、密接、密閉を回避する対応策などを講じて、4月9日(木)に入学式を実施する予定でありました。しかし、ウィルス感染拡大は止まらず、今も日に日に深刻な度合いを深めています。先日、政府から緊急事態宣言も発せられました。このような状況から、誠に残念ではありますが、「入学式は中止」としました。事情を察していただき、ご理解いただきたいと思います。

本校は、東京から大阪間に新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された1964年、当時の牛久町の熱心な誘致運動が実を結んで創設された学校です。「近くに私立中学校があればいいのに」、という地域の皆様の声に支えられ、2015年4月、附属牛久中学校が開校しました。この開校に伴い、本校は東洋大学附属牛久中学校・高等学校として新たな歩みを始め、今年度、中学校は6年目、高等学校は57年目を迎えました。

本校では、「諸学の基礎は哲学にあり」という、東洋大学創立者、井上円了の建学の精神を教育理念としております。「哲学」というのは、「様々な観点から、複眼的視点をもって深く考えなさい。考えに考え抜いて結論を出し、それを実践して、正しいかどうか、検証してみなさい。そのように考えて結論を出し、実践と検証をすることを言うんだ。」と、考えればいいと思います。

本校では、この「建学の精神」を基本理念とし、「豊かな教養を身に付け、深く考える力とものの本質に迫る健全な批判精神を培い、将来社会に貢献できる有意な人材の育成」を教育目標にしています。そして、「志が高く、自ら考え行動する意欲溢れる生徒の育成」に努めています。

20143月、文部科学省から「スーパーグローバルハイスクールアソシエイト校」に選定されたのを機会に、本校では、海外研修や特設教科「グローバル探究」を実施するなど、グローバル教育に力を入れています。今年度からはICT教育にも力を入れていきます。本校の特色を一言で言いますと、「哲学を核としたグローバル教育とICT教育に力を入れている・スポーツの盛んな学校」と言えましょう。

皆さんは、この「東洋牛久」を選び、中学校の受験生217名の代表として、また、高等学校の受験生2004名の代表として入学が許可され、本校の生徒となりました。皆さんは今、「この東洋牛久で頑張るぞ!」と、決意を固めているものと思います。「初心忘れるべからず」、現在のその決意を、卒業するまで持ち続けてほしいと思います。私たち教職員は、皆さんの真摯な思いを、そして皆さんのたゆまぬ努力を歓迎し、授業をはじめ、すべての学校生活の場で皆さんを積極的に支援し、サポートしていくことを先ずもってお約束します。

穂積得也という詩人が「未見の我」という詩を書いています。「未見の我」とは、「まだ自分のことが見えていない、自分のことがよく分かっていない」という意味です。

「森林の中にある、何千億の樫の木の葉から、一番よく似た二枚の葉をとって比べてみる、不思議だ、一枚だって同じものがないのだから」

これは「樫」の木の「葉」という単純な植物学的事実から、人間の個性の問題を鋭く暗示させる詩です。私たち人間も、樫の木の葉のように似ているようで一人一人みな違います。一人一人に個性があり、それぞれが違った能力と特技をもち、誰もがみな違う大きな可能性を秘めています。中学・高校時代は、まだ先が見えていない、まだ分かっていない自分の個性や能力を発見し、それを育て、鍛え、伸ばしていくとても大切な時期です。

 

このことについて、作家の山本有三は、「路傍の石」という小説の中で、「たった一人しかいない自分の、たった一度しかない人生を生かさなかったら、人間として生きてきた甲斐がないんじゃないか。」と言っています。「自分を生かす」ということは、「自分自身で個性や能力を発見し、それを磨き伸ばして、自分だけでなく、人のため、世のために活用していく」ということを意味しています。そういう意味で、皆さんの本校での生活は、自分を生かし磨いて大人になっていくための「自立への旅である」と言えましょう。この「自立の旅」では、何事にも積極的にChallengeすること、どんな場合でも常に深く考えるConsider(熟慮すること)、いつでも冷静に自分自身をControlすることが大切です。このChallengeConsiderControlの三つの単語を意識した生活をしてほしいと思います。3つのCChallengeConsiderControlの単語を心の中に刻んでおきましょう。

 

皆さんが本校で生活するに当たって、特に大切だと思われることが、三点ほどあります。一つ目は、「本校で学ぶ、基本的な姿勢・態度・習慣を早く身に付けること」ということです。学校であれ、社会であれ、人間関係がスムーズにいかないと、毎日の生活を楽しく、充実させることはできません。このため、明るく、爽やかに声を掛け合うようにしてください。「おはようございます、こんにちは、さようなら、ありがとうございます、どういたしまして」 そういう明るい、爽やかな挨拶や声掛けが大切です。そして、誠実な心と謙虚な姿勢で、先生や友達と接することが大切です。

そして、「一時間一時間の授業を大切にする」「予習・復習をする」「人の話に率直に耳を傾ける」「自分の考えをはっきり相手に伝える」、そういう学ぶ者としての、基本的な姿勢・態度・習慣は、確かな学力と豊かな教養を身に付けていく基盤になります。

社会を逞しく生き抜いていく力は、「豊かで良い人間関係をつくる努力」「ルールを守り、ケジメをつけ、メリハリのある生活をする努力」「毎時間の授業を大切にし、予習復習する努力」、そういう努力を一つ一つ積み重ねることによって高まり、強まっていくものです。学ぶ者としての、そのような基本的な姿勢・態度・習慣を早く身に付けるようにしてください。

二つ目は、「求める心」をもってコツコツ努力しなさい、ということです。「求める心」をもって何でもやってみると、それまで気づかなかった自分の能力や個性、特性を発見することができます。求める心がなければ、可能性を見つけ、伸ばすことができません。待っていては駄目です。自ら積極的に求めることが大切です。

勉強やスポーツには、厳しさや困難さ、苦しさなどが伴いますが、その苦しみや困難さを乗り越えた時に、はじめて力がつくものです。力をつけ、自分を高めるポイントは、つらさや、大変さを厭わず、恥をかくことを畏れないことです。常に求める心をもって、困難なことや大変なことに向き合い、そこから逃げないことが大切です。

三つ目は、「時間を大切にし、使い方を工夫しなさい。」と、いうことです。時間は誰にでも平等に与えられています。一日24時間、これをどう使うかは自由ですが、「何に、どれだけ、どのように、使うのか」によって、皆さんの成長に大きな差が出てきます。自分にとって一番大切なことは何か、将来大切になることは何か、今直ぐにしなければならないことは何か、そのような基準をもって、優先順位を決め、時間を上手に有効に使えるように工夫して下さい。

 

★学ぶ者としての基本的な姿勢、態度、習慣を早く身に付けなさい。

★求める心をもって、大変さを厭わず、コツコツ努力しなさい。

★時間を大切にし、時間の使い方を工夫しなさい。

 

以上のことを心に留めて、生活の節目・節目に思い出し、確認するようにして下さい。また、できるだけ多くの仲間と関わりをもって、互いに支え合い、学び合い、切磋琢磨する関係を創ってほしいと思います。

学ぶ者として、何事にも一所懸命になることから良き出会いが生まれ、生涯に渡る友人・親友を見つけることができます。本校での一日一日を大切にし、自分で納得のいく、充実した悔いのない生活を送って下さい。

本校では、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、5月6日(水)までを休校とし、自宅学習になっています。自宅学習期間は、できるだけ外出を控え、新型コロナウィルス感染拡大防止対策【密接・密集・密閉を避ける】【手洗い・うがい・消毒の励行、マスク着用・咳エチケット、検温と体調管理など】を行うよう、お願いします。また、学校からの課題にはきちんと取り組むよう、お願いします。

以上、私からのメッセージとします。

皆さんの頑張りと活躍、そして充実した生活を期待しています。