プログラミング講座を実施しました
8月21日,大分県から遠隔通信でmicro:bitを用いたプログラミング講座を実施しました。
全体の様子
本校では,2017年よりプログラミング講座を行って来ました。
過去の実践では,レゴ社のレゴマインドストームを用いて,ソフトウェア開発(プログラミング),ハードウェア開発(ロボットのデザイン)に分かれて学習してきたため,協働的な開発作業を経験できるものの,「一人一人が独創的にアルゴリズムを設計すること」においては不十分だという課題がありました。
そこで過去3年間行ってきたプログラミング講座から中身を一新して,現在のコロナ感染状況への対策を踏まえながら,新しいプログラミング講座を設計・実施しました。
(1)プログラミング講座の3つの特徴
- 遠隔通信での授業:望月陽一郎先生(大分県立芸術文化短期大学)による講義・演習
- ティーム・ティーチング:学年教員による学習サポート
- 個人作業と協働作業のMIX
※プログラム開発ではMakecodeを利用
(2)学習の流れと様子
9:20 開始・挨拶
9:30-10:20 基礎演習(条件で温度計,照度計プログラムを作成してみよう)
10:30-11:20 演習(自動照明プログラム・音楽プログラムを作成してみよう)
11:20-12:15 演習(自主作成)
12:15-12:25 作成したプログラムの発表
12:30 終了・お礼の言葉(A・B組代表)
12:30 後片付け・解散・移動
(3)生徒の感想と効果の検証
本校の生徒76名の内,約6割の生徒が,小学校の段階でプログラミングに関する学習経験を持っていました(図1)。
その一方で,本講座に対する学習満足度について事後調査(1:満足していない―7:満足している)を行ったところ,平均値6.02であることがわかりました
また,男子生徒,女子生徒の感想として次のようなものが見られました。
■男子生徒Mの感想
プログラミング講座のマイクロビットを使って数字やマークを温度や明るさ、Aボタンを押したときなど様々な環境や条件で表示したり、音の高低さや音の長さ、テンポの速さなどをプログラミングして、音楽を作ったりしました。他にも設定できることがたくさんあって、先生によると、じゃんけんもプログラミングできるそうです。
いろんな設定があって、複雑で難しかったけど、色々と考えて、試行錯誤したりして、楽しかったです。
■女子生徒Mの感想
一度小学校でもこのようなプログラミングの授業を受けたことがあるのですが、私の住んでいるところが農作が盛んな地域だったので実際に農家さんに自分たちがプログラムしたデーターを使ってもらったりした経験があるので今度は習ったプログラムなどを活用して家でできそうな、「人を感知しなくなったら電気が消える」などの簡単なプログラムを組んでみようと思いました。
また、今回プログラミングを組んでみてやはり少し難しかったな、と言う感じがしました。なので数学を少しでも得意になってプログラミングを得意にしたいです。
これらの感想を見るに,プログラミング活動そのものを学べたという実感は十分にあったと考えられます。
情報社会の真っただ中,生徒たちがよりプログラミングに興味を持ってくれることに期待します。