本校では、創立者である井上円了博士の命日月である6月に「学祖の日」という行事を行っています。
今年度は、6月11日(月)1時間目に、東洋大学法学部の朝倉輝一教授をお招きし、「井上円了の学び伝えてきた哲学と現代の哲学教育について」と題するご講演をいただきました。
妖怪の話を交えつつ、明治維新が進み世の中が移り変わる中で、なぜ教育を充実させていく必要があると考えたのか、また、円了先生が考える「哲学」とはどのようなものであったのかということについてお話しいただきました。
本日の講演の中で、円了先生が妖怪学を通して伝えたかった事として次のような言葉が取り上げられました。
さまざまな目の前で起こる出来事を、その場の感情や思い込み、あるいは他人がそう言っているからといってわかった気になることからいったん離れて、
「本当」を根底まで探ること、そしてその時に出会う本当の不思議を大切にする
わかりきっていることをさらに深く突き詰めていく、ということは意外に難しいことだと思います。ぜひこれからの3年間の学校生活の中で、自分の生き方を見つめながら考える力を磨いていってほしいと思います。