東洋大学とオリンピック History of Toyo University with the Olympic and Paralympic Games

12.新時代の到来

日本初の9秒台スプリンター桐生祥秀選手

2016年のリオデジャネイロオリンピックには、東洋大学は多くの選手を送り出します。現役学生は萩野公介(2017年3月文学部卒・競泳)、内田美希(2017年3月経営学部卒・競泳)、松永大介(2017年3月理工学部卒・競歩)、桐生祥秀(法学部4年在学中・陸上100m)、ウォルシュ・ジュリアン(ライフデザイン学部3年在学中・陸上400m)がリオの地を踏みました。また、東洋大学の卒業生では石川末廣(2002年3月経済学部卒・マラソン)、北島寿典(2007年3月経済学部卒・マラソン)、設楽悠太(2014年3月経済学部卒・陸上10000m)が出場しています。この8名と合わせて、指導者としても平井伯昌(法学部教授・競泳日本代表ヘッドコーチ)、土江寛裕(法学部教授・陸上日本代表短距離コーチ)がオリンピックに参加し、日本勢のメダル獲得に大いに貢献しました。

一つの大学から一度のオリンピックにこれほどの数の選手が出場することは極めて稀で、東洋大学としても史上最大規模のオリンピアンを輩出した大会となりました。

特筆すべきは、現役東洋大生として出場した選手の多くが好成績を収めたことです。競泳の萩野公介は400m個人メドレーで金メダル、200m個人メドレーで銀メダル、4×200mフリーリレーで銅メダルを獲得し、世界のトップに君臨しました。同じく競泳の内田美希は4×100mフリーリレーで8位入賞を果たし、20km競歩に出場した松永大介はこの種目で日本人初の7位入賞という偉業を成し遂げています。桐生祥秀は期待された100mは29位に沈んだものの、4×100mリレーでは第3走者として銀メダルを獲得しました。

リオデジャネイロオリンピックの東洋大学勢の大活躍は、上昇気流に乗る本学のスポーツ界を象徴するような出来事でした。 

そして2017年9月9日、桐生祥秀は福井県で行われた第86回日本学生陸上競技対校選手権大会の男子100m決勝で、ついに9秒98をマーク。日本人初の9秒台スプリンターとなりました。
2018年2月の平昌冬季オリンピックでは、東洋大学からはアルペンスキー女子回転の安藤麻(当時:法学部3年)が代表の座を射止めました。日本のアルペン女子の五輪出場はトリノ大会(2006年)以来12年ぶりの快挙で、東洋大学勢としてはスキー種目で初のオリンピアンの誕生です。

まさに“新時代”が到来しました。

日本初の9秒台スプリンター桐生祥秀選手