MENUCLOSE

B8 日本文学文化における 「都鄙」

B8 日本文学文化における 「都鄙」

p

講師

河地 修 (東洋大学名誉教授・同大学院客員教授)
中山 尚夫(東洋大学文学部教授)

日程

 11月23日(土)~12月7日(土)
毎週土曜日:全3回
14:45~16:15(90分)

会場

東洋大学白山キャンパス 交通アクセスはこちら

受講料

一   般:¥4,950(全3回分)
東洋大学生:¥1,650(全3回分)

定員

40名

【講座の到達目標】

  日本の古典文学は、都で作られた都人のための作品が多かった。つまり伝統的文学は都の文学がほとんどである。地方を描いた作品は近世初期に出版が一般的になったいわゆる庶民文化が発生してからである。本講座では日本文学特に古典文学の都鄙について考えるので、受講生も同時に考えてもらいたい。

【講座趣旨】

 古典文学の中で奈良時代から室町時代までは伝統的文学であり、作者や読者層は宮廷に使える人々がほとんどであった。つまり貴族文学とでも言えようか。この時代の文化は貴族たちにより彼らのために造られたものであったから、内容的にも都の文化であった。世の中の構成者は殆どがいわゆる庶民であるが、彼らは貴族文化の中に組み込まれて自分たちの文化を持たなかったので、生きることがができるだけで事足りていた。戦国時代の末期、すなわち織田信長・豊臣秀吉・徳川家康らが出るに及んで、庶民文化がようやく生れたのである。街道の整備もその一つの事業であるが、これにより庶民が旅を実践することが普通になり文化の地方化が進んだ。言語や風俗が土地土地により異なる現象が庶民に珍しさを与え、いわゆる方言が彼らの文化である滑稽と結びついた方言文学や各地の庶民風俗を描いた文学が生まれた。庶民の旅を描いた文学も生まれた。つまり鄙の文学は都の人により描かれるが、鄙の文化が描かれるのである。それは室町時代末期以降に庶民文化が、貴族文化に匹敵するようになってからのことである。日本の古典文学の流れには伝統的な貴族文化と近世に生まれた庶民文化とが並立するが、このことと都鄙文化のこととは切り離せない。

【受講証】

※申込期間終了後、受講料納入者に送付。
当日、ご持参ください。

【申込・振込期間】

9月2日(月)~11月13日(水)