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研究所の概要(地域活性化研究所)

ごあいさつ  所長 古屋 秀樹(国際地域学部教授)

地域活性化研究所の概況と環境

2016年4月より研究所長を拝命いたしました。これまでの研究所の活動を更に高め、社会に寄与する研究所活動を進めたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

さて、ジリアンテットが著した「サイロ・エフェクト」では、社会の高度化、専門化が進むと専門家ごとの「縦割り」が強固となりすぎて、複雑化した社会に対応できないことが示されています。志を持った人々が分野の垣根を超えて手を携えることが、地域における問題解決の第一歩になると考えられます。そういった観点から、本研究所は多様な学部、学科の教員、学外の客員研究員が既存組織の枠を超えて横断的に研究チームを設けて、特定のテーマに取り組むことが特色といえます。横断的にメンバーが集まることによって、既存概念を超えながら、地域に相対していきたいと考えております。

2016年度では、研究所プロジェクト”地方創生への足掛り~Region Talks、Acts、Produces~”の三本の柱(①持続的な観光資源の創出、②世代を超えたすべての住民の幸せな生活支援、②若い世代の結婚と子育て支援)に対して取り組む予定です。さらに、委託・共同研究等の受入れや、学外の様々な関係主体との連携を進めたいと考えています。現在、板倉キャンパスのある群馬県板倉町に加えて、東京都、群馬県、栃木県にある地方自治体との共同研究、受託研究の実施を検討しています。これらを通じて、地域の抱える問題点をはじめとする実態の把握、それらに対する解決策の立案とその実現可能性の模索、実務への落し込みを大学の立場からアプローチいたします。

各地域ではこれまで数多くの振興への取り組みをされていますが、人口減少、経済の停滞によりその実現に至らないケースもみられます。このような中で、自治体の保有情報公開であるオープンデータや携帯の位置情報、購買行動、SNSなどに代表されるビッグデータを利用した「経験と勘」を超えることが期待されるリソースが急速に整備されており、これらを活用しながら科学的な知見を通じた地域振興の可能性が一層高まっていると考えられます。各研究員の知見、経験とともに、学生からの視点や柔軟な思考など、大学のリソースを集結・活用することによって、大学として少しでも寄与できればと考えています。

このような研究の実施に加えて、地域と研究員とのマッチング機会の創出を試みたいと考えています。「場の創出」を行いながら、潜在化している問題の顕在化、地域のステークホルダーと研究員とのマッチング、研究の実現のための人的資源確保、体制整備などについて、研究所として包括的なバックアップをすることも継続して取り組む予定です。

4月から新たに加わる研究員の皆様とともに、更なる地域の活性化を目指した研究活動の推進に尽力して参ります皆様のご支援を賜りますようお願いいたします。

 2017年度の運営体制は以下の通りです。

研究所長

古屋秀樹(国際観光学部)

運営委員

中挾 知延子(国際観光学部)、川口英夫、高品知典(以上、生命科学部)、高橋珠実、大上安奈(以上、食環境科学部)、小瀬博之(総合情報学部)

地域活性化研究所の目的・運営方針・活動の対象

目的

人文・社会・自然科学の各研究分野の融合を図り、国際的な視野のもとで変化する地域の問題、環境と開発の問題等を研究し、それらの解決策を見出してゆくことによって、地域活性化に貢献することを目的とする。

運営方針

  1. 研究者・地域に開かれた、オープンな研究環境を実現する。
  2. 産・官・学・民の連携を図り、地域の活性化を促す。
  3. 世界に開かれた、情報発信基地を目指す。
  4. 学部・学科などの枠組みを越えて、学際的な共同研究プロジェクトを推進する。

主要な活動の対象

  1. まちづくり、福祉施策、中心市街地活性化、観光振興、財政問題等、各種サービス行政・住民および民間との連携のあり方を地域に密着して究明する。
  2. 環境共生社会の実現のため、支援ツール、社会的コスト、グローカルモデルなどの基礎的研究を実施する。
  3. 定住環境形成、観光交通問題、歴史的都市の活性化などの学際的分野に挑戦する。
  4. 開発途上国のコミュニティ計画、環境衛生、多民族社会の問題などを通してアジアのまちづくりを研究する。
  5. 環日本海の観光インフラ調査、邑楽地域一帯の観光資源調査など、地域活性のための国内外にわたる観光研究を進める。
  6. 地域活性化のための生命科学・食環境科学に関する研究を進める。
  7. 国内外の関連学会、大学、研究機関等との多角的な交流・提携ならびに研究成果の交換と共有化を進める。
  8. 講演会・シンポジウム・研究会等を企画・開催する。