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第2ユニット

東西哲学・宗教を貫く世界哲学の方法論研究

本研究は次の二点を骨子とする。(1)あらゆる思考が差異を保ちつつ交流し合う方法の確立を目指すこと、(2)多様な国語相互の差異がその文化の差異の反映であることを見失うことなしに研究が交流される仕組みを明らかにすることである。

  1. 東洋大学の哲学的伝統を培ってきた井上円了以来の知的資源を東西哲学・宗教と連接しようとする「第1のテーマ」と連携しつつ、東西哲学・宗教の根幹をなすさまざまな立脚点を統括的に論じうる議論場・ロゴスの場を形成するために、諸外国の哲学・宗教研究者と普段に討論のできる仕組みの構築を目指す。それによって、あらゆる哲学・宗教的思考が差異を保ちつつ交流し合うことのできる方法論の確立に向けて研究を進める。その際、哲学の方法論とは、学際的研究による他の諸個別科学の方法論をも包括的な批判的検討にもたらしうる学問一般の方法論の基幹たる特性をもちうるのでなければならない。
  2. また、その際、諸言語の多様性にかかわる語彙・文法構造と思索様式との密接な連関が考慮されねばならないだけでなく、諸文化における知覚と言語との相互の関係の仕方の差異と共通性が研究されねばならない。ということは、諸文化の核心をなす感じ方と考え方の多様性を保ちつつ、相互に交流することによってこそ、多様性と共生との稔りある総合が可能になるのである。このためには感性との相互関係における言語的把握の多様性を喪失することなく、育成しつつ、文化の核心とその結晶ともいえる哲学的思考を世界規模において交流する仕組みを明らかにすることが肝要である。これを実現するために、複数の二カ国語の間(まずは、われわれの文化形成の基盤になってきた、日・仏、日・独、日・中、日・韓)での双方向的な思索の即時的交流を可能にする翻訳者を養成することが目的とされる。

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