1. 東洋大学TOP
  2. Pick Up
  3. 社会連携
  4. 社会貢献センター
  5. 「医療を受ける権利」〰①小児心臓移植問題から考える ②創薬研究の現場から〰実施報告
MENUCLOSE

社会連携

「医療を受ける権利」〰①小児心臓移植問題から考える ②創薬研究の現場から〰実施報告

「医療を受ける権利」〰①小児心臓移植問題から考える ②創薬研究の現場から〰を実施しました。

講師

町野 朔 氏(上智大学名誉教授)
鈴木 聡 氏(HAB研究機構)

日時

20191213日(金)15001630

会場

東洋大学板倉キャンパス 1102教室

目的

臓器提供や臨床研究分野の医療の進歩とそれに伴う人権に関する問題について、
その現場で仕事をされている2名の講師を招き、研究現場での現状や法整備の問題について理解を深める。

参加者数

270主な内訳は、以下の通り。
【内訳】学生270名(生命科学部・食環境科学部)

協力

児島伸彦 藤村真(生命科学部教授)

 

企画概要

町野朔氏(上智大学名誉教授)と鈴木聡氏(HAB研究機構)2名の先生をお迎えして、「医療を受ける権利」ついて講演をいただきました。まず、町野先生から、法律の専門の立場から人権についての考え方について、歴史的は事例を踏まえながら説明がありました。「精神科病院の宇都宮病院事件」、「国が続けたハンセン病患者の隔離政策」や「ゴミ屋敷やひきこもりなどの統合失調症患者」、「小児心臓移植」などの例をあげて、人権とは何かについて問いかけがありました。「社会的合意」にもつづいて人権を判断すると、「少数意見」が無視される場合がある。「治療を受ける権利」もあるが「治療を受けない権利」もある。一方で、「助けられる命」が法の規制で助けられない場合もある。法律の立場からまた医療についての町野先生の講義は、板倉キャンパスの学生にはとても新鮮でインパクトがあり、深く考えさせれられる内容でした。

鈴木先生(HAB研究機構)からは、創薬の最前線で、不治の病であったがん治療薬等が次々と開発されていことが紹介されました。この創薬研究には、ヒト組織・細胞が重要な位置を占めるようになっていることが科学的に解説されました。欧米では移植不適合となった臓器が創薬研究に役立てられているが、日本では法的な規制により廃棄されるなどの現状があり、HABHuman and Animal Bridging)研究機構はこれらの問題解決にむけて設立された特定非営利活動法人であることが紹介されました。また、創薬にかかわる研究費が1000億円を超えてきており、薬の高価格化がすすんでいるが、日本と米国の薬価の決め方や医療保険制度の考え方の違いがあり、法律や社会システムが「治療を受けられる権利」に影響することも紹介されたした。アンケートでは、多くの学生が、通常の授業では学べない内容にふれることができたこと、そして、医療や創薬研究が、倫理だけでなく、人権と法律についても考える必要があることを学ぶきっかけになったことが伺えました。

 

itakura