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2017年度ミュンヘン・ドイツ語研修を実施しました

東洋大学法学部では2014年度より、ルートヴィヒ=マクシミリアン大学(ミュンヘン大学)と異文化コミュニケーション協会が共同で設置する春季ドイツ語セミナーに参加する語学研修を実施しています。4回目の実施となった2017年度は13名の学部生(1年生-7名、2年生-5名、3年生-1名/法学部生-7名、他学部生-6名)が参加し、全員が4週間の所定のプログラムを終えて、ミュンヘン大学より修了証を授与されました。

この研修は単位認定型(2単位)であり、卒業に必要な単位に含めることが可能です。また、東洋大学が導入している「東洋グローバルリーダー(TGL)プログラム」のポイント加算対象ともなっており、一定のポイントを獲得した学生には「国際社会の中にあって、異なる社会・文化・慣習を理解・尊重し、課題発見・問題解決することができる人財」であることを示す証明書が大学から授与されることになっています。ミュンヘンは、1918年まで存在したバイエルン王国の首都であり、現在のドイツ連邦共和国におけるバイエルン州の州都です。バイエルン王国の文化が薫るミュンヘンで、一般家庭にホームステイし、研修で学んだ知識と技術を実践しながら、異文化交流を体験し、視野を広げることができます。

平日の午前中はミュンヘン大学の演習室でドイツ語レッスンを受け、午後は市内のマーケットやデパート、博物館、宮殿などに場所を移して午前中に学んだテーマに即した実践をします。旧市街地を歩くと、数百メートルごとに教会があることに気づかされます。遠足ではバイエルン州の様々なところに足を伸ばすこともできました。研修期間中にカーニバル(謝肉祭)もあり、授業であらかじめカーニバルや復活祭(イースター)をはじめとするキリスト教に関する祝典の意味や歴史について学んだ後、皆で仮装をして街に繰り出しました。南ドイツに息づくキリスト教に直に触れたことで、日本古来の宗教や祝祭日の意義を見つめ直すよいきっかけになったようです。

ミュンヘンは、1942年から43年にかけて当時の体制に対して剣ではなくペンをとって抵抗しようとした運動(Die Weiße Rose「白バラ」)の舞台としても有名です。「白バラ」メンバーの一部が逮捕・拘束された場所(ミュンヘン大学の吹き抜けホール)は研修中日常的に通る場所であり、またメンバーの裁判が行われた部屋も、ミュンヘン市内のバイエルン州裁判所内に現存します。ヒトラー暗殺未遂事件現場の跡地(現在は文化センター)も市内にありますし、その首謀者が逮捕され獄中生活を送った刑務所(ダッハウ強制収容所)にもプログラムの一環でみんなで行きました。政治学・法学に携わる法学部生が、このような歴史的な場所に立ち、「イデオロギー」「政治」「法と良心」「法の支配」などについて考える一つの手がかりにしてもらえることにも、大きな意義があると思われます。

このように、この研修は、単なる語学研修にとどまらず、法学部が主体となって運営する研修として、法学専門科目に直結する学びにも工夫が凝らされています。具体的には、先述のダッハウ強制収容所、バイエルン州裁判所の他、州政府庁舎も訪問し、ヨーロッパにおける戦争の歴史、法学の実務と学術研究の最前線を見ることができました。

ドイツ語はドイツのみではなく、オーストリアやスイスなどでも用いられている言語です。ドイツ以外の国でもドイツ語が用いられている実情を知るため、オーストリア・ザルツブルクにも行きました。いざドイツからオーストリアへと国境を越えても、パスポートチェックもなく、また言語も変わらない様子に、日本が島国であることを改めて実感した学生も少なくなかったようです。

研修期間中は、東洋大学法学部の専任教員であるバウアー・ラース講師(専門:ドイツ語)と田中雅敏准教授(専門:ドイツ語)が同行し、学習面や現地での生活・観光についてアドバイスをしました。初めての海外滞在となった学生も少なくなく、日中は街角で、また帰宅すればホームステイ先の家族と、日本とは違う価値観にもたくさんぶつかったようですが、それを自分の肌で体感することによって、自分自身の持つ世界観や自国の文化・社会について客観的な目で見つめ直すことができたようです。研修最後のフェアウェルパーティでは参加者たち自身の異文化体験を題材にした寸劇を披露しました。

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