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英語(基礎)なんでも相談アドバイザーからのコメント

「英語(基礎)なんでも相談」を担当している英語学習アドバイザーの松村です。
英語を基礎に戻って楽しく復習しながら、段々とレベルアップを図る方法の一つに、非ネイティブの英語学習者向けにレベル別に作られた、比較的分量の少ない英語の読み物(Graded Readers)を、理解できない細部にはあまり拘泥せず、わかったところを繋ぎ合わせ、ストーリーの展開を楽しく追えていれば良い、というくらいの気持ちで、どんどんと速読し、かつ多読する方法があります。

今回は、多読向け図書として、グレイディッド・リーダーズ(Graded Readers)を中心にご紹介します。
そのGraded Readersですが、白山図書館では2号館 1Fの入口を入って左手の壁際に、まとめて配架されています。
Oxford Bookworms、Pearson English Readers(Penguin English Readersは旧称です)、Macmillan Readers(Heinemann Guided Readersは旧称です)、 Cambridge English Readers、 Scholastic ELT Readers、IBCオーディオブックスの六つのシリーズが、CD付きで所蔵されています。
CDを聴いて全体を理解する、文字を見ながらCDにあわせて音読する、文字を見ずにシャドーイングするなど、CDで新味を加えて反復し、知識を定着させることもできます。

さて、学習者が楽しく読み続けられるためには、内容面と英語の難易度で、学習者に合ったものを選択することがとても大事だと言われています。
書架の前に立って、あれこれ本の中を覗くと、イラストや写真入りの多種多様な世界が広がっています。裏表紙や前置きの簡単な内容紹介も手がかりに、興味の湧く本を選んでいただきたいのですが、以下、探索に役立つ情報を提供できればと思います。

まず、上記のシリーズは、全て白山図書館1Fに配架されているわけではなく、一部他館に所蔵されていたり、電子ブックで読めたり、貸し出されている場合もあります。
そこで、OPACのタイトル欄にシリーズ名を入れて検索すると、漏れなく一覧することができます。
Macmillan Readersは、電子ブックにも多数所蔵されています。
上記以外のGraded Readersとして、Page turnersのシリーズは、朝霞図書館と電子ブックに所蔵され、IBCパブリッシング社のラダーシリーズ(IBCオーディオブックスとテキストは同じでCDはない)は、川越図書館にあります。

各シリーズには、それぞれ特色があります。
Oxford Bookworms、Pearson English Readers、Macmillan Readersは、広く知られた古典も多く取り上げられていますが、ジャンルやテーマは実に多彩で、原著や映画へと挑戦したくなるような簡約版に、ここで出会えるかもしれません。
たとえば、Oxford bookwormsのLes misérables(stage1)を読んで興味を覚えたら、ラダーシリーズのLevel 5、Pearson English readersのlevel 6を経て、Les Misérables : the musical phenomenonというミュージカル映画(英語音声・英語[日本語等]字幕)へ、さらには原著の英訳版へと発展させることも可能です。
また、映画などの簡約版には話の筋が追いにくいものもあるのに対して、Cambridge English Readersと Page turnersは、書き下ろしのストーリーゆえ話の流れに飛躍がなく、前者はミステリーが多く、後者は大学生など青年を主人公にした物語 が多いといえます。
Scholastic ELT Readersは、話題の映画や海外ドラマの簡約版が多く収められています。

ノンフィクションのシリーズでは、21世紀の世界の諸問題を扱ったGlobal Issuesが、朝霞図書館にあり、各トピックについてレベルの異なる三冊に分かれています。OPACのキーワード欄に「Global issuesスペース National Geographic Learning, Cengage Learning」と入れ、検索してください。

英語のレベルについては、慎重を期して中学レベルから確実にということであれば、内容面で多少幼さを感じても、まずは、Easystarts, Starters, stage1・2などの易しいものを、レベルを上げるのを急がずに、相当な量読み、1時間くらいで1冊の薄い本を楽しく読了できるようになるのが良いようです。

Graded Readerそのものではなく、Graded Readerの各冊の内容を紹介している本として、『英語多読完全ブックガイド』(「シリーズ別・作家別推薦図書リスト」に各冊へのコメントがあります)が、雑誌では『多聴多読マガジン』が、サイトでは『SSS書評検索システム』があり、膨大な数のGraded Readersから読みたい本を選択するさいの参考になります。

Graded Readersよりも易しい読み物としては、Oxford Reading Treeのシリーズがあります。
『イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ』で紹介されています。

ここまで多読向け図書の紹介をしてきましたが、他方で正確な読解力も養成する必要があることもお忘れいただかないように、最後に、短編小説で精読を自学自習できる図書を数点だけご紹介します。
いずれも原著の文章の文法や語法を丁寧に解説しています。
『英文精読術 Red 』『開いた窓 : 分析と対訳 : サキ短編集』『O.ヘンリー「最後の一葉」』が所蔵されています。

そして、読んでいて質問したいことが出てきた、本当に理解できているか質問をしてほしい、どんな風に読書計画を立てたらよいか相談にのって欲しい、などなどのことがあったら、気軽に「英語(基礎)なんでも相談」を訪ねてください。
できましたら、読んでいて今ひとつはっきりしない文や表現などをいくつかでもメモして質問してくださると、様子がわかりますので、相談はスムーズに進みます。

授業の単位や就職時に必要な資格試験とは直接の関係のない、自分のための英語学習の場合は、学習が継続するよう、自分が読みたくなるような、あるいは視聴したくなるような英語の本やDVDなどを見つけたいところですね。
本学図書館は、そのための英語の資料が豊富に所蔵されている絶好の環境です。
グレイディッド・リーダーズに限らず、自分が心から打ち込めるような英語資料を一緒に探しませんか?

以下は、今回紹介した本学所蔵の英語学習向け資料の一覧です。詳しくはOPACで検索してください。

  • 『Oxford Bookworms』
  • 『Pearson English Readers』
  • 『Penguin English Readers』
  • 『Macmillan Readers』
  • 『Heinemann Guided Readers』
  • 『Cambridge English Readers』
  • 『Scholastic ELT Readers』
  • 『IBCオーディオブックス』
  • 『Page turners』
  • 『ラダーシリーズ』
  • 『Les misérables stage 1』 Victor Hugo ; retold by Jennifer Bassett ; illustrated by Giorgio Bacchin, Oxford University Press , 2012, 白山・朝霞所蔵
  • 『Les Misérables : the musical phenomenon』 原作: ヴィクトル・ユゴー トム・フーバー(監督) ; クロード=ミッシェル・シェーンベルク(作・脚本・作曲) ; アラン・ブーブリル(作・脚本) 、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(発売)、 2013、白山所蔵
  • 『Global Issues』
  • 『英語多読完全ブックガイド』古川昭夫, 神田みなみ編著 ; 黛道子 [ほか] 著、コスモピア、 2010、白山所蔵
  • 『多聴多読マガジン』コスモピア、白山・朝霞所蔵
  • イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ』古川昭夫, 宮下いづみ著、小学館、 2007、白山所蔵
  • 英文精読術 Red』行方昭夫著、DHC、 2015、白山所蔵
  • 開いた窓 : 分析と対訳 : サキ短編集』田中秀幸訳・解説、八月舎、 2015、白山所蔵
  • O.ヘンリー「最後の一葉」』横山千晶編著、慶應義塾大学出版会、 2015、白山所蔵

以上