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大学院で学びたい方

在学生の方


先輩からのメッセージ 柳田 実粛さん

Q.進学を決意したきっかけは?

大学院進学を決めた理由は単純に「4年間では足りない」と感じたからです。もともと数学・物理が好きで、それらを実学として役立たせたいと考えたのが建築学科を選んだ理由でしたが、大学で講義を受けて建築という分野の裾野の広さに驚かされました。意匠・計画・構造・材料・環境・都市と様々な分野が同居し、形成されているのが建築であり、全てを学ぼうと思ったらとても4年間では学びきれないと感じました。なので、最も興味のある構造の分野に絞り、更に専門的に学べる環境に身を置こうと考えました。卒業を控えた今、私は「6年間では足りない」と感じています。先輩達や、教授の方々を見てもわかるように建築という分野は生涯学習し続けても果てがない分野です。その学習の足掛かりとして大学院に進んだことは、とても有意義だったと感じています。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

現在私は「伝統木造建築物のモデル化」について研究しています。2000年に建築基準法が変わり、いま日本では再び木造建築物が注目され始めています。中でも伝統木造建築物の耐震改修には特に焦点が当てられており、文化的・歴史的価値を損なわない改修が喫緊の課題となっています。通常建物の構造性能評価では、コンピュータ上で建物の数値解析モデル(図.1)を作成し、そこで検討を進めていきます。しかし、伝統木造建築物の場合モデル化の難しい部分が多く安全側を見ることで建物の構造性能を過小評価してしまっています。その評価が過度な補強、ひいては文化的・歴史的価値の低下につながってしまいます。モデルをより実状に近い状態で再現することで、文化的・歴史的価値の保存につなげることを目的としています。

図1

Q.研究のおもしろみはどのようなことですか?

学部生時代は講義の内容や読んだ本の内容と現実の建物や現象をみて納得しながら理解を深めていくような学び方でしたが、自分のテーマを持って研究を進めていくことで、小さいながらも自分だけの視点を得ることができます。今まで蓄えてきた他人の考えと、自分の考えを擦り合わせ、解釈・納得することで更に深く物事を見ることができるようになるのが研究の面白いところです。

図2

Q. その研究に興味を持ったきっかけは?

所属している研究室の教授が木造を専門としており、学部生の時から実際に建物の調査(図2)や実験(図3)に参加させてもらっていたので、早い内から伝統木造建築物の構造性能評価には興味がありました。現在研究室では伝統木造建築物の補強に適した複層斜交重ね板壁という木造耐震壁の研究開発を行っており、大学院に進学してから複層斜交重ね板壁の実験を任せてもらえるようになったのが決定要因でした。

図3

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

いま大学院への進学を迷っている人は、進学を選んで後悔はしないと思います。大学院での2年間は学部の4年間よりも密度の高い時間になることは間違いないです。同級生と比べて社会に出るのは遅くなりますが、その差を補って余りある経験と知識が得られます。迷っている人は是非、大学院に進学してみてください。

 

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