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先輩からのメッセージ 三浦 純哉さん

Q.進学を決意したきっかけは?

私が進学を決意したきっかけは、研究室へ配属されたときに担当教員から進学することによるメリットを伺ったことです。私が伺った進学のメリットは主に次の2つです。1つ目は、より専門的な知識を習得することで、就職活動の際にアピールできることが増えることです。企業から求められる能力は高くなりますが、私が希望していた設計・開発に関する仕事に就くことができる可能性が高くなることを知りました。2つ目は、学部のときにはできない経験を積むことができることです。学会発表や企業との共同研究などを経験できることを知り、プレゼンテーションやコミュニケーションのスキルを身につけることができるのではないかと考えました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

私の研究テーマは、「簡易ひずみ範囲評価法を用いた熱疲労損傷分布の可視化と構造モデル熱疲労試験への適用」です。火力、原子力発電設備において、大きな温度変化が生じる機械部品では、繰返しの使用によって熱疲労損傷が発生し、き裂の発生やその伝播につながることがあります。近年この損傷が頻発しているため、熱疲労が発生する機械部品の寿命評価が重要となっています。しかし、その寿命評価の手順が煩雑であるために一般産業に普及していないのが現状です。そこで本研究では、現在の熱疲労寿命評価法を簡易化した定義を考案し、過去に行われた熱疲労試験に適用することで現行法との比較とV&V(検証と妥当性確認)を行いました。

 

Q. 研究の面白みはどのようなことですか?

私の研究の面白みは、CAEソフトを用いた解析技術や、プログラミング技術を身につけることができる点です。まずは商用CAEソフトの使い方を学ぶことから始まり、研究テーマが決まった後は実験を解析的に再現するために試行錯誤を繰り返しました。その結果、CAEソフトの使用に慣れることができ、Excelを用いたデータ整理もうまくできるようになりました。その後は、Excelで行っていた結果処理についてFortranでプログラムを作成することで、作業時間を大幅に短縮することができるようになりました。このように、簡単なことから応用につなげていくことで、徐々にスキルアップすることができました。

 

Q. 学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

私が行った国際会議での学会発表は、The ASME 2017 PVP (Pressure Vessels & Piping Conference) と The ASME 2018 PVP です。この国際会議で発表するためには、査読付きの論文(Proceedings Paper)を作成し、審査に通る必要がありました。そこで、論文作成のために技術英語を学習しました。最初はかなり苦労しましたが、毎日の学習を続けた結果、英語で文章を書く能力と、技術英語を読む能力が身についたと思います。さらに、研究室の先生方の丁寧な指導もあり、論文が完成し、査読を通過することができました。発表練習に関しては、研究室の輪講の時間に英語でプレゼンする機会を作っていただき、何度も練習しました。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

学会当日は、発表練習の成果も発揮され、口頭発表とポスター発表を無事終えることができました。
さらに、2017年には、作成したProceedings Paper が学会から評価され、優秀学生論文賞(STUDENT PAPER COMPETITION AWARDS, Finalist in BS/MS Category)を受賞することができました。それまで努力してきたことが報われ、大変うれしく思いました。多くのアドバイスをしてくださった藤岡教授と新藤助教には大変感謝しています。しかし、口頭発表の質疑応答では満足のいく回答ができなかったり、会話の内容が聞き取れなかったりと課題も残ったので、今後さらに学習を重ね、満足のいく発表ができるように努力していきたいと感じています。 

Q.今後の目標をお聞かせください。

研究に関しては、作成したプログラムを改良し、誰でも使用できるオープンソースソフトウェアを用いて処理を行えるようにすることを目標として研究を進めていきたいと考えています。また、来年度からの就職に向けて、技術英語やCAEの利用に関する学習を継続して行っていきたいです。さらに、TOEICや計算力学技術者試験など、資格試験を受験し、私自身のスキルアップにつなげていきたいと考えています。

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

進学するメリット、デメリットをよく調べてから進学するかを決めるのがよいと思います。私自身、成績が特に優れていたわけでもなく、本当に進学してよいのか不安もありました。そこで、周りの方々に相談して情報を集め、将来の目標は何かを考え、慎重に検討してから進学を決意しました。研究を始めてみると、様々なことに興味を持てるようになり、就職活動に向けて視野が広がりました。また、自分の能力に自信がなくても、先生方が丁寧に指導してくださり、国際会議や共同研究を経験することができました。必ず将来自分のためになる専門的な知識を身につけることができるので、技術者として活躍したいのであれば、進学することを強くお勧めします。

 

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