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先輩からのメッセージ 山口 幸平さん

Q.進学を決意したきっかけは?

  学部4年次の春学期から卒業研究として大規模改修工事の解体・補修工事を対象にした現場調査を継続的に行いました。実際の実務では、想像以上に多くの問題が発生し、それに対して工事関係者(設計者・監理者・施工者)が問題解決に向けた活発な議論を行いプロジェクトが進行していることがわかりました。この経験から、大学の座学だけでなく、実際に目で見て経験することの大切さを学び、もっと建築について深く学びたいと考えるようになりました。また、実際に調査をする中で、学部時代に扱った卒業研究をより具体的に発展していきたいと思い引き続き秋山哲一研究室にて大学院進学を決意しました。

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Q.現在の研究テーマを教えてください。

  私の修士論文のテーマは「建築改修工事における契約管理」を扱っています。新築工事と異なり、改修工事では既存躯体の劣化状況や天井裏の配管ルート等、実際に工事に着手し解体工事後でなければわからない不確定要素がいくつか存在し、品質・工期・コストの変動につながります。これらは一般的に工事金額を確定する工事請負契約締結後に発覚するため、適正に対処する費用が不十分な場合も存在します。そのため本研究では、①不確定要素の実態と、②それに伴う品質管理も含めたコスト管理について、いくつかの改修工事の事例を調査し、整理を行っています。

 

Q.研究の面白みはどのようなことですか?

  研究を通じて、建物の完成といった目に見える顕在化した範囲だけでなく、建築プロジェクトにおける調整過程を含めた潜在化した部分に面白さを感じるようになりました。実際に、現場調査や設計事務所へ資料収集、工事関係者へのヒアリング調査をいくつか行うなかで、実務として扱われる工夫や取組み等、新たな発見の連続で、毎日が勉強です。何より、自身の興味のあることに対してどこまでも深く追及できることが楽しく、やりがいがあると実感しています。研究を扱う上で一番大変なことは、多角的且つ論理的に研究をまとめることです。ただし、それをやりきったときの達成感はなにものにも変えがたいものだと思います。

 

Q.学会発表に向けた取組み(準備・活動)を教えてください。

  研究内容を発展させるため、日本建築学会、日本建築家協会、マンションリフォーム推進協議会などの外部講演会に積極的に参加し、情報収集を行いました。学内で行われた理工学フォーラムではポスター発表を継続的に取り組み、読み手を意識したわかりやすい表現を心がけました。また、他大学と定期的に行われている合同研究会に参加し、他大学の先生方の意見を参考にする等、様々な取り組みを行い、研究内容の充実に励みました。その結果、2016 年度日本建築学会大会(九州)建築社会システム部門にて若手優秀発表賞を受賞することができました。本年度も同大会や建築生産シンポジウムで発表をおこなう予定です。

 

Q.今後の目標をお聞かせください。

  現状は修士論文をまとめることを1つの目標に活動しています。そのためにも、いつまでに何をすべきかといった作業の進捗状況と短期的な目標を設定し、充実した研究内容に向けて日々取組んでいます。今後は、研究者の立場から調査・検討するだけでなく、大学で培った経験を活かし実践的な場で解決策の検討・提案する立場に立ち社会に貢献したいと考えています。

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Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

  大学院は学部以上に自主性が求められます。そのため、興味があることに対して夢中になって取組むことが好きな人に向いていると思います。大学院では、修士設計・修士論文といった自身のテーマに対して深く追求し常に考え、問題を解決していく場であると感じています。また、外部との関わり合いも増え、論理的な考えを身につける場でもあります。ただし、漠然と大学院生活を過ごすのではなく、しっかりとした目標を持って活動するかどうかで自身の価値は大きく変わってくると思います。ぜひ大学院を検討している、もしくは興味があるひとがいれば、大学の教授や大学院生に相談してみてください。きっといいアドバイスをもらえると思います。

 

 

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