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先輩からのメッセージ 坂間 睦美さん

Q.進学を決意したきっかけは?

  大学に入学した当初から、大学院に進学することは選択肢としてありましたが、それをはっきりと決意したのは学部3年生のときでした。学年があがるごとに専門分野の科目が増えていき、水理や土質、コンクリートなど、座学に加え実験などを行っていくうちに、土木について学ぶことが楽しく、面白くなっていきました。そして、学部で学ぶこと以上に、もっと深く土木について勉強したいと考えるようになりました。研究室に配属されてからは、その気持ちが大きくなり、大学院への進学を決意しました。

 

Q.現在の研究テーマを教えてください。

  「流水環境中にある円柱群の抵抗特性とその周辺の流れ特性について」というテーマで研究を行っています。流体中の物体には流体力が働き、その流体力の導出には抗力係数という係数が用いられています。この抗力係数を用いることで、物体の抵抗特性を示すことができます。河川にある樹木や、河川構造物である杭水制の擬似としてよく用いられている円柱の抗力係数は概ね1.0であり、単一円柱での値となっています。しかし、円柱を群体としたときに同様の値を用いることができるのかという疑問があります。また、抗力係数をより明確にすることで円柱群内の流れのより詳細な予測が可能であり、水生生物の生息場評価として利用できるのではないかと考え、円柱群の抵抗特性を明確にしようと実験や数値解析に取り組んでいます。

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Q.研究での苦労はありますか?

  研究では、水理実験を繰り返し行い、様々なデータを集めることで、円柱群の抗力係数を算出しています。実験機器はとても繊細で、測定には気を配っています。1回の測定にかかる時間が長くなることもありますが、良い結果が出たときには長時間の実験も苦になりません。しかし、抗力係数の算出には流速と水深が影響しますが、使用する値の計測位置が明確に定まっていないこともあり、それを明確にすることが課題です。また、円柱群がある場の流れを再現するために数値解析にも取り組んでいます。既往の研究で用いられてきている円柱群の抗力係数を設定しても、円柱群内部の流れがうまく再現できていないのが現状であり、苦労しています。

 

Q.学会での発表はいかがでしたか。

  初めて学会で発表を行ったときは、とても緊張しました。学生だけでなく、他大学の先生方の前での発表は不安が大きく、発表が始まると何も考えられなくなるほどでした。しかし、質疑はとても有意義なものであり、自分が発表した内容に対して質問や指摘を受けることで、研究内容を見つめなおすことができ、今後の研究の参考とすることができました。学会発表は何度行っても慣れることはなく、毎回不安との戦いですが、発表・質疑を行うことで研究に対しての新しい知見を得ることができ、専門知識を深められるので、とても有意義な時間を過ごすことができています。今後も、学会発表は積極的に行いたいと考えています。

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Q.今後の目標をお聞かせください。

  今後は、円柱群の抵抗特性をより明確にするために、より一層実験や数値解析に取り組んでいきます。実験では、円柱群を構成する個々の円柱の抗力係数を算出し、従来用いられている単一円柱の抗力係数との違いを明確にしたいと考えています。実験結果から、円柱群がある場の流れを詳細に把握し、円柱群の抵抗特性を明確にしたいと考えています。そして数値解析では、現在の課題である流れの再現のための円柱群の抗力係数に関する条件設定を明確にし、実験で得られた結果を反映させ、円柱群がある場の流れを詳細に再現したいと考えています。実験と数値解析の両方の観点から、円柱群の抵抗特性を明確にすることが目標です。

 

Q.大学院進学を検討している人にアドバイスをお願いします。

  大学院に進学することは、自分を見つめなおす良いきっかけになると思います。2年間という期間を有意義に使うことで、学部生のときに比べ、知識的にも人間的にも成長できるのではないかと思います。まわりの学生が就職という選択をするなかで、進学することはとても勇気がいることだと思いますが、進学することで得られるものはたくさんあります。学部のときよりも専門性の高い授業をうけたり、学会発表を経験したり、また研究をより発展させることができたりと、大学院に進学することは必ず利点になると思います。少しでも大学院という選択肢があるのであれば、迷わず進んでほしいです。

 

 

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