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先輩からのメッセージ 土屋 柚貴さん

[建築学専攻 博士前期課程1年] 土屋 柚貴さん

 

「心理学的側面からみた都市空間の中の居場所についての研究」というテーマで、学部年次の調査から、さらに探求をすすめています。
4年次の卒業設計では、「精神疾患患者の居場所」について、現代社会が抱える精神疾患や、自殺問題の視点から考察し、新しい空間の提案を行いました。しかし、精神疾患が五大疾病になり多くの予備患者が社会のなかで生活している今、「まちの居場所」の在り方にも同様のことがいえると考えられます。

「まちの居場所」の創出は、都市での生活の精神的余裕を生むと同時に、人と都市との相互関係をつくり、都市空間の豊かさへつながると考えています。建築は外環境から人を守るという物理的な役目をもっていますが、精神的に守るという大切な役目ももち合わせています。人が生涯もち続ける感情を空間が纏うとき、それは建築として成りえ、また、蔑ろにしたときそれは、ただのハコとなってしまうのではないでしょうか。都市を形成するのは建築です。そこには、精神的守備の役目が必要不可欠です。ただ、都市は時代のニーズによってカタチを変えていきます。「まちの居場所」について探求することは、人と建築の関係を再認識することのできる面白みをもっていると思います。

 建築はどんな人にも寄り添っていくことが重要だと思います。年齢・地域・職業・人種・文化、多彩な個性に寄り添うために、デザインする私たちは多様な知識と経験が必要です。大学院2年間で与えられた時間はその幅を広げていく大切な時間と捉え、建築だけに限らず、さまざまな分野を横断し、多角的な視点でデザインの探求をすすめていきたいと思っています。


|世界共通を実感できた国際デザイン見本市(ニューヨーク)での経験

 

アメリカ、ニューヨークで開催される国際デザイン見本市「ICFF」に、作品を出展しました。この作品は学部4年次にデザインを手掛け、Tokyo Design Week 2015に東洋大学チームで出展しました。その際、グランプリを獲得し、ICFFへの出展権を得たものです。ニューヨーク出展が決定したとき、国外のプレゼンテーション方法について、工藤教授からもご指導いただきながら、入念に準備を重ねました。国籍・言語・文化・職種の異なる人が集まるなかで、自分たちの作品を伝え、それを通して尊敬し合えたことは刺激的な経験で、自信へともつながりました。また、文化や言語が異なってもデザインは世界共通であることを改めて、実感することができました。


|世界に飛び出した経験が大学院進学を決意

2015年にチームで出展した作品のニューヨーク展示が決まるまで、デザインで自らが国外に出ることは意識もしたことがありませんでした。そのチャンスが見えたとき、自分の中で考え方やデザインに対する意識が大きく変わるのを感じました。そのチャンスがあったのも、建築家としてデザインのプロである工藤教授のもとで学んできたことが大きく、大学院も引き続き、工藤教授のもとで建築デザインの研究をすることを決意しました。


|自らを高めるチャンスがあふれている大学院

 大学院での2年間は、自らを自らでどれだけ深め、高められるか、に与えられた大切な時間です。まずは、大学院に進んで何をするのか、それが決まっているならば迷わず進んでほしいと思います。また、漠然とした目指す場所があるならば勇気と覚悟をもって進んでほしいと思います。私も大学院に進学して3ヶ月が経ちましたが、多くの思いがけないチャンスとピンチがやってきます。いつもそれに向かっていけるのは、自分がもって進んできた目標と覚悟があるからだと思っています。これから進学する皆さんには自信もって、この貴い時間を過ごしてほしいです。

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